本居宣長の古学

**名無氏物語** · 2011/05/24(火) 17:37:16.34

古事記や源氏物語の再評価で知られる本居宣長の学問について。

**名無氏物語** · 2011/05/24(火) 23:21:46.73

宣長の国学は近代の国語学に通じる。江戸時代に近代的な学問手法を使い業績を残した。古事記を再評価し掘り起こした。宣長は日本思想史の村岡典嗣により知られるようになった。

**名無氏物語** · 2011/05/25(水) 00:49:46.72

『うひ山ぶみ』文庫化

**名無氏物語** · 2011/05/25(水) 18:27:10.69

もっと色々な著作を註釈付きで現代語訳してほしい。

**名無氏物語** · 2011/05/25(水) 19:05:03.63

現在知られている宣長の研究者は，左翼的な研究者が多く批判的に継承している。神野志隆光氏や子安宣邦氏がそうである。今や宣長はもっと評価されてしかるべきでしょう。

**名無氏物語** · 2011/05/25(水) 21:57:03.14

宣長さんの恋愛論や男女論も内在的に検討してほしい。
「男女平等か、女性差別か」の二者択一のフェミ史観じゃなくて。

**名無氏物語** · 2011/05/26(木) 01:09:51.37

「からごこころ」を嫌う宣長に、どうして左翼的な研究者なの。

**名無氏物語** · 2011/05/26(木) 13:50:09.18

子安は日本思想史が専門だろ。日本思想史をやろうとする学生は
古事記も源氏物語も国語史も知らないし興味ない。そんな学生及び
反日"市民"に宣長批判を吹き込んでるのが子安。ロクデナシだ。

**名無氏物語** · 2011/05/27(金) 02:44:42.42

>>8
日本思想史の学生が古事記や源氏物語に興味ないって本当？
さすがに古文のまま完読する人はいないだろうが、
隣接領域として最低限の教養くらいは身に着けて当然だと思うのだが。

**名無氏物語** · 2011/05/27(金) 17:18:55.01

神野志隆光は日本古代文学の研究者だよ。日本近世思想研究の
子安宣邦とは全然違う。

**名無氏物語** · 2011/05/27(金) 17:30:16.98

神野志隆光氏は古事記の研究者であり，宣長も古事記の研究をした。子安宣邦氏は日本思想史の研究者であり，宣長についての研究も多い。両者とも左翼的。よって，ここにつながった。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 00:57:37.45

新潮文庫の小林秀雄はどうよ

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 03:00:41.34

俺は、「からごころ」が大嫌い。
つまり、面子で生きる「空ごころ」なんだ。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 04:29:02.21

「人は皆死ねば黄泉の国へ行く。黄泉の国は暗く汚いところだ。」
ほんとうにそう信じていたのか？そう信じながら心安らかに生きられたのか？

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 11:12:06.05

小林秀雄の作品「本居宣長」については，橋本治の「小林秀雄の恵み」（同じく新潮文庫）という評論がある。桜に恋する宣長と宣長に自分を投影する小林秀雄という見方を示した。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 11:18:16.32

古事記の黄泉の国より，仏教思想の極楽浄土思想の方が庶民には一般的であっただろう。古事記は長らく一部の神道家にのみ読まれていて，宣長によって再評価されたのだから庶民は知らなかったであろう。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 13:11:27.00

>>16
「人は皆死ねば黄泉の国へ行く。黄泉の国は暗く汚いところだ。」は宣長の
説だよ。宣長ほんとにそう信じながら心穏やかに生きられたんだろうか、というのが
俺の疑問。信じてなかったんじゃないかな。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 13:28:49.61

宣長は古事記の内容を全面的かつ無批判に受け入れていたというのが大方の見方だが，本人は江戸時代にしては近代的な学問手法を用いていた。古事記については史料批判はしていないようだ。ただ，その他は五十音図の「を」の位置を正すなどをしている。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 15:45:38.18

>>17
平田篤胤は、『霊能真柱』で、宣長は生前に墓地を定め、
それについて歌を詠んでいることに触れている。
幽世（かくりよ）は現世（うつしよ）と隣り合わせにある世界で、
死者は墓などをよりしろとして、現世に生きる親類縁者を見守る
というのが篤胤の説。
つまり、篤胤は、宣長は墓地を定め、死後の棲家を定めて喜ぶ
内容の歌を残していることから、死後に黄泉に行く説を自ら否定
していたとしている。
因みに、篤胤の死後の観念は、民俗学的な日本の伝統的な観念
にも近かったはず。

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 20:15:16.06

【国学者】本居宣長
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/history2/1305979095/

**名無氏物語** · 2011/05/28(土) 23:11:35.23

↑のスレでは宣長の奥津城のことが書かれているが，先に出ている橋本治氏の「小林秀雄の恵み」では，桜（山桜）に恋する宣長という見方を示しており，和歌を愛する宣長の姿も提示している。師の賀茂真淵に和歌の作風を批判されながらも自分流を貫いたという。

**名無氏物語** · 2011/05/29(日) 09:34:57.20

邪馬台国の位置をめぐっては江戸時代から論争があったらしく、
本居宣長は九州、新井白石は近畿であると主張した。

**名無氏物語** · 2011/05/29(日) 12:06:45.89

「邪馬台」と「大和」と「倭」はみな関係ありそうな気がしてしまう。

**名無氏物語** · 2011/05/29(日) 14:20:19.98

直毘霊
http://www.norinaga.jp/shoin/naobitama.html

**名無氏物語** · 2011/05/30(月) 16:15:41.44

上田秋成と話してた内容は？

**名無氏物語** · 2011/05/30(月) 16:30:45.42

>>14
「人は死ねば黄泉に逝く」というのは、
逆に言えば現世にとどまって幽霊になることは否定していたのだろうか。
とすると、今の習俗である「死んだ祖先が我々のそばで見守っている」の発想は誰に由来するのか。

**名無氏物語** · 2011/05/30(月) 23:39:02.11

>>25
上田秋成との論争では，五十音図に撥音はなかったとする立場をとった。したがって，現在の五十音図には「ん」は含まれていない。

**名無氏物語** · 2011/05/30(月) 23:42:51.77

宣長は，古代の日本語には撥音はなかったという立場をとったということです。

**名無氏物語** · 2011/05/30(月) 23:46:02.27

高校の古文で「なめり」を「なんめり」と読ませるのも宣長に言わせれば間違いということやな

**名無氏物語** · 2011/05/31(火) 00:13:36.78

上田秋成は万葉集に「点」や「賢」が使われているではないかと言ったが，宣長はそれは「む」の音を表しているのだと言ったそうです。

**名無氏物語** · 2011/06/05(日) 14:10:24.14

「卑弥呼」は「姫巫女」と似ている。

**名無氏物語** · 2011/06/05(日) 14:13:16.28

新井白石の「九変五変論」は孫子の兵法を参照したのか？

**名無氏物語** · 2011/06/05(日) 14:33:56.00

>>31
何かの新書に「卑弥呼は人名ではなく職名だった可能性がある」と書いてあった。

**名無氏物語** · 2011/06/05(日) 14:55:42.12

>>33
じゃあ「台与」も？

**名無氏物語** · 2011/06/13(月) 20:34:36.36

本居宣長についての本は，何が一番いいのでしょうか？左翼的ではないものがいいのですが。著名な学者は左翼的な研究者が多いので，決めかねています。

**(＠∀＠)** 株価【E】 ◆ANOSADJXD6 · NG

迷ったらｵﾘｼﾞﾅﾙだけををひたすら読むのが吉だと思います。
なにも現代の学者の書いたものなんか読まなくとも、吉川の全集を
舐めるように何度も何度も読めばよいではありませんか。

**名無氏物語** · 2011/06/13(月) 23:24:53.31

初学者が註釈も付いていない原典を読んだら誤った解釈をして有害だろ。

**名無氏物語** · 2011/06/14(火) 17:44:48.81

清水書院のセンチュリーブックス教育史学者が書いた「本居宣長」はどうでしょう？

**名無氏物語** · 2011/06/14(火) 22:24:49.70

>>34
台与は壱与のようだから長女の意味、ひみこはひめみこ（女皇子）の意味じゃないかな。

**名無氏物語** · 2011/06/17(金) 06:31:53.10

>>37
註釈が付いてるのを読みなさいよ。

**名無氏物語** · 2011/06/21(火) 23:08:41.92

さかしらに神世の御書説きまげて　漢の心になすが悲しさ

下濁る漢籍川はことなめの　畏き川ぞ足踏むなゆめ

**名無氏物語** · 2011/06/25(土) 17:18:39.47

>>41
「ことなめ」？

**電脳プリオン＠生サナーギ** · 2011/10/01(土) 13:26:50.38

本居宣長の前は古事記や源氏物語ってどういう評価だったの？

**ルーキー読書** · 2011/10/02(日) 20:54:37.15

くずし字入門を読んでからの神代正語

◆.QA9Lt6ZB. · 2011/11/01(火) 23:13:51.89

うん

◆R1fR5AAkGU · 2011/11/01(火) 23:15:43.89

ｏ

**名無氏物語** · 2011/11/19(土) 05:09:19.09

古事記の狙い
皇室の風（連載39）

「豊かな人間性に裏づけられた、天才的な頭脳の産物」と、『古事記』の解読に格闘した多くの専門家、
識者は驚嘆する。

「高度に政治的な理念に基づき、高度に世界観的構想をもち、高度に文芸的な表象によった、一箇
の・神話・と・歴史的物語・との有機的な複合統一の作品」（川副武胤『古事記の世界』）

「日本の政治思想史を彩る諸作品の中で、これほどまでに論理的に構築され、言葉の美・・・
http://www.sentaku.co.jp/series/post-1952.php

**名無氏物語** · 2012/03/23(金) 13:29:20.90

test

**名無氏物語** · 2012/04/06(金) 11:19:38.52

国学の勉強をしたいのだが、古文が読めない
それで古典文法の参考書買ってきたのだが俺には難しい
知識ゼロの俺でも古文が読めるようになるような道筋を教えてくれ、偉い人

**名無氏物語** · 2012/04/12(木) 03:30:01.53

>>49
江戸時代の古文は語彙的にはおおむね現代に近いから、文法を中心に学ぶ選択は間違っていないはず。
購入済みの参考書は何という本？

自分は学校教科書を別とすれば望月光の『古典文法講義の実況中継』（上・下巻あり）
という受験参考書で初めて本格的に古文の文法を学んだ。
関西弁の講義録で万人に合うとは限らないが、助動詞や助詞の識別と解釈を詳述している。

独学の場合は、一通り文法書に目を通したら原文と現代語の対訳を図書館か何かで手に入れて読んでみるとよい。
間違って理解していた箇所があればそれに気付くし、註釈や訳者解説を読めば予備知識も得られる。
これについては、2009年に講談社学術文庫から『本居宣長「うひ山ぶみ」』という好適な書が出た。

**名無氏物語** · 2012/04/17(火) 09:25:48.39

>>49
平家物語や古事記は難しくない。

**名無氏物語** · 2012/04/19(木) 00:21:14.46

平家はまだしも古事記はムズイと思う

**名無氏物語** · 2012/04/20(金) 18:18:51.29

古事記は中学生にでも読める。

49 · 2012/04/20(金) 19:49:29.61

皆さん、情報ありがとうございます
是非参考にさせていただきます

俺が買ったのは国文法ちかみちという本でしたが、難しかったです
まずは、古典文法講義の実況中継を読んでみます

また疑問が湧いた時は宜しくご教授のほどお願いいたします、先学の皆さん

**名無氏物語** · 2012/04/21(土) 01:15:20.81

>>53
中学生にでも読める古事記を読んでみたいのですがどこの出版社から出ているものがいいですか？

**名無氏物語** · 2012/04/21(土) 06:33:45.76

>>55
岩波文庫や角川文庫は安価だからおススメ。

**名無氏物語** · 2012/05/03(木) 00:23:35.01

『古事記』読むなら角川ソフィア文庫がオススメ
現代語訳・注釈バッチリ

わけのわからん奴が書いてる入門書は読まないこと←これ大事

**名無氏物語** · 2012/05/04(金) 09:45:19.30

>>57
『古事記』に限らず大事なことは初心者は古典の変な解説書を読んではいけない。

**名無氏物語** · 2012/05/14(月) 17:29:20.08

平成３年の今上陛下の大嘗祭に対し抗議声明を出した国際基督教大学。
大嘗祭とは、天皇家の最高の宗教儀式。国費支出がないとできないし、
大嘗祭ができなければ天皇制の終わりを意味する。
天皇打倒を掲げる国際基督教大学。
秋篠宮殿下の眞子様はこの大学の学生。
キリスト者や社会主義者は大喜び。
天皇家歴史の大事件。

キリスト教への警戒感は国民意識からすっかり無くなっている。（出自がキリスト教徒の家庭の美智子皇后の影響もある）
大嘗祭の国費支出に対し、最高裁が合憲判断を出しにくくなっている。次回の大嘗祭について保守派の危機感は高まっている。
ここへきての「古典の日」を法制化する超党派の会が結成された。神国日本を国民に啓蒙する足がかりを作り、国体護持のために憲法改正の国民世論作りを。
万葉集の神国日本をたたえる歌や天孫降臨の古事記を公立学校での必修授業へ、入試に。
またＮＨＫや民間放送局が大河ドラマやスポットで気兼ねなく放送できる法律整備を。

『海ゆかば』、葦の生い茂る稔り豊かなこの国土を、天より降って統治された　天照大神からの神様たる天皇の祖先が
代々日の神の後継ぎとして　治めて来られた　御代御代、隅々まで支配なされる　四方の国々においては･･･（現代語訳）大伴家持の長歌。
そらみつ大和の國は皇神（すめかみ）の嚴くしき國言靈の幸ふ國と語り繼ぎ言ひ繼がひけり。柿本人麿
大君は神にしませば･･･大伴御行（みゆき）
やまとは国のまほろぱ・・・　　ヤマトタケル
大嘗祭は天孫降臨の霊的儀式で、古事記の世界。