・ここに於いては須らく正假名を以ゐるべきか。

「この場所では、正假名をもちゐる必要があるのですか。」
と書きたかったのでしょう。
ただ、その質問に続けて、これ↓は不自然です。

・AKI婆は新假名を以ゐる、焉くんぞ違反と謂はざらんや。
「AKI婆は新假名をゐる、どうして違反といわないだろうか(絶対に違反といいますよ)」


「ここにおいては是非とも正仮名をもちいるべきですか。AKI婆は新仮名を用います。必ず違反と言う(思う)でしょう。」


前後が成り立ちませんし、さらに漢字の間違えもあります。「もちゐる」は「用ゐる」と書きます。

「以て(もつて)」は、助辞および副詞で「理由・原因、手段・道具、対象・関連」を表し、文語体の日本語では「(それ)にて」「(それ)をもつて」と訳されます。