>>390
> 「す・さす・しむ」の下に尊敬語がなければ絶対使役だと書いてある参考書がいくつかあるのですか、これは正しいですか?
基本的に正しいと考えてください。単独の「す・さす・しむ」が出てきたら、迷わず使役と解釈し、進んでいきましよう。

> 手元の辞書には尊敬語と共に用いられることが多いとしか書いていなかったり、
ことばは生き物です。時代と使う人によって、その姿形を変えます。
いつの時代も「言葉の乱れ」はあるし、「破格の言い方がクセになってる人」も存在します。
生き物として揺れ動く「ことば」の法則たる文法に「100%」はあり得ないのです。
あり得ない以上、いささか腰の引けた書き方になるのも、やむをえないことでしょう。

ただ、100%はあり得ぬものの、「でも普通は、こうでしょ」という最大公約数的「正しさ」は存在します。
(それが存在しなかつたら、そもそも「ことば」が社会で通用しません)

「す・さす・しむ」は、単独なら使役……というのは、これらの助動詞がネイテイブで使用されていた時代の
最大公約数的(しかもかなり絶対の)「正しさ」です。ですから、それを信じればよいのです。例外に振り回されるのは時間と労力のムダ。

> 「(帝が)ひそかに右方の歌を詠ぜしむ。」のしむを尊敬と解釈している本があります。

出典のテキスト批判が今できないので、何とも言えませんが、
天徳歌合の評か何かですかね?