【ハンドブック・用語集】

*『NHKことばのハンドブック第2版』(2005) ×  ×

*『2005年版・朝日新聞の用語手引』(521ページ)

「的を得た発言」→的を射た発言

*『改訂新版・毎日新聞用語集(2007)』(397ページ)

「的を得る」→「的を射る」「当を得る」

*『新聞用語集2007年版』(393ページ)「誤りやすい慣用語句」

「的を得た発言」→「的を射た発言」

*『放送で気になる言葉2011』(16ページ)「誤用に気をつけたい言葉」

×「的を得る」 ○「的を射る」

〜「要点をつかむ」「急所をつく」の意味で、「的を得た発言」「的を得た批評」などと言う。しかし、慣用句としては「的を射た」が正しい。
「的を得た」は「当を得た」との混同が原因かもしれない。誤用として使用しない放送局もあり、『三省堂国語辞典』『現代例解国語辞典』などは《「的を得る」は誤り》と注をつけている。

※『三省堂国語辞典』=第5版(2001)と第6版(2008)。「第7版」では認めている。

×『現代例解国語辞典』→○『現代国語例解辞典』

*『読売テレビ 放送用語ガイドライン第三版』(2013)(142ページ)「間違いやすい言葉」

×「的を得た発言だ」 ○「的を射た発言だ」

〜「的を射る」は「物事の肝心な点を確実にとらえる」ことを意味する。「的を得る」は誤用。「当を得る(道理にかなっている)」と混同されたための誤用と思われる。