ちなみに、土屋氏のいう先生は、おそらく小松英雄先生だと思われます。
小松先生の著作に『日本語はなぜ変化するか』(笠間書院)というものがあり、
そこで、いわゆる自発の助動詞「らゆ」は、疑似四段動詞をつくる語尾「ら」
に「ゆ」がついたものと解釈するくだりがでてきます。(「らゆ」は「らる」
のもと)

「非動作性動詞の典型はル語尾であるから、疑似四段活用動詞もそれにあわせ
てル語尾で形成された。その未然形語尾はラである」(p.127)

興味があるなら、読んでみてはどうでしょうか。