繁体字というのはシナ文字のこと。
中国本土では、共産党が開発した簡体字が使われるようになって、
シナ文字はほとんど使われなくなった。

ところが、シン帝国以来の覇者としての歴史を誇る愛国心の強い華僑、華人たち、
共産党の影響を受けていない香港や台湾に住むシナ人たちは、
今もシナ文字を使い続ける。

また、最近では共産党のエリートたちの間でも、ここ二十年ほどの国家主義、ナショナリズムの解放によって、
伝統文化、古典へのシンパシーから、シナ文字を懐かしみ愛する人が増えているという。

そんなわけで、シナ文字は今後も中国古典として、シナ人の心に存続し続けることになるだろう。
一方で、中国共産党の覇権とともに、台湾人、香港人や世界に広がる華僑、華人たちも"普通話"を学び簡体字を使うようになれば、
シナ文字を使用する人口は、ほとんど無に近づくことだろう。

ということで、これからの時代、シナ文字(繁体字)を使う必要は全くないのです。
シナ文字は、半世紀以上も前に中国本土を追い出されたシナ人たちを除けば、
一般中国人にとっても、また日本人や朝鮮人にとっても、あくまで懐かしみ、楽しむための古代文字に過ぎない。