http://snob.s1.xrea.com/fumikura/yamadayoshio/kambunkundoku-to-kokubumpo.html
>事項は多端であるべきであるが、←「可き」助動詞だから仮名(べき)

>傳へられたる要素の考察←「被れ」助動詞だから仮名(られ)

>本邦人が之を傳習して理解すべくつとめた←「可く」助動詞だから仮名(べく)

>約束的の符號であつたらうと思はるる←「見る」助動詞だから仮名(るる)


返読文字についても規則は同じ。副詞を漢字で表記したうえで助動詞を仮名で表記する。
ちなみに助動詞の前に置かれている「ス(トイヘ)」「セ」は動詞の活用語尾(送り仮名)であって返読文字の読みには含まれない。
須 スベカラク………スベシ
宜 ヨロシク…………スベシ
盍 ナンゾ……………セザル
當 マサニ……………スベシ
令 …ヲシテ………セシム
將 マサニ……………セムトス
教 ……ヲシテ………セシム
遺 ……ヲシテ(ヲ遣シテ)……セシム
猶 ナホ………………ノ如シ
使 ……ヲシテ………セシム
未 イマダ……………セズ
縱 タトヒ……………ストイフトモ(イヘドモ)


こんな基礎の基礎を知らないなら、この訓読法解説文も到底理解できるわけがない。残念な人だな。