正字正假名遣で話すスレ 其の拾參 [無断転載禁止]©2ch.net
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傳統表記を用ゐる可き絲です。
正しい國語表記を遣ひませう。 一、鳥が飛ぶ時
二、鳥は飛ぶ時
此の場合に「が」と「は」とは同じ作用を呈して見ゆるか如何。
一の場合は多少物足らずとは考ふるが、其は是等の下に存す可き語が未だ現れざるが爲なりと云ふのみにして、
「が」の助詞の作用のみに就きて考ふる時は其の儘にて十分なるものにして、不滿足の感は起らず。
之は如何なる理由に依るかと云ふに、此の場合には「が」の勢力は「飛ぶ」と云ふ語に及ぶのみ止まりて「時」と云ふ語には及ばざるがゆゑなり。
即ち「が」は主格を示すものなるがゆゑに、其の主格の對手たる「飛ぶ」に關係を結べば、其の役目は果されてあるが爲にして、
其の外のは關係無きゆゑなり。
二の場合には「鳥は」と「飛ぶ時」とは分離して考へられ、其の「鳥は」に對して必ず「飛ぶ時に」「どうするか」とか「どうなるか」と云ふ如き或説明を要求する縡は明かなり。
此の場合に其に對する説明若し無きならば、省略か、若しくは片言なりと言はざる可からず。
詰り主格に附屬すと云ふ縡は本質的の者に非ずして、偶然の現象に止まり、何時も下に陳述來らざれば治定せずと云ふ縡を認む可し。
斯くの如く考へ來りて初めて、「は」と云ふ助詞は主格を示す縡を本性とする者に非ずして、其の本質は一定の陳述を要求すと云ふ點にあるは明白なり。
本居宣長の「係(かゝり)」と云ひしは實に此の意味にてありしにて、「結び」と云ひしは其に對する一定の陳述を指したりしなり。
而して斯有る性質は係助詞凡てに通ずる者なりとす。
「は」の此の性質は朧げ乍ら、古くより知られてありしなり。 「は」は対象を強調したり、他と区別する副助詞(係助詞)。
「が」は主語を表す「格助詞」。
鳥が飛ぶ時、とは、単にそれだけの意味。
鳥は飛ぶ時、というのは「鳥(というもの)は、飛ぶ時に、」「鳥であれば(鳥のほうは)、飛ぶときに、」という意味だ。
ちなみに古文では、未然形+「ば」は、未然形+「は」となることが多く、特に形容詞や「ず」は頻繁にそうなる(…くば→…くは、…ずば→…ずは)。 「が」は主語を示す。
「は」は対象を強調。
この本はもう読みました。の主語は「この本」ではなく「私は」
中学1年の国語のテストでよく出てくる。
問:「春は桜がきれいだ」の主語はなんですか。
答:「桜が」
問:「昨夜はひどく雨が降っていた」の主語
答:「雨が」
問:「この地域はコンピューター産業も自動車産業に劣らず盛んである」の主語
答:「コンピューター産業も」 僕は鰻を〜する
の省略でしかない
誰と結婚したいの?
僕は隣の陽子だ
と同じ
謎はない
意味の迷路で迷ってもダメ >>367
それ、古い英作文の問題集の一ページ目にのってた。
たとえばレストランで「何にする?」「僕はウナギだ」
I'll have eel.だっけかな。 「僕は、」というのは単なる主格じゃなくて、主語を他と区別して強調する表現。
「(彼ら、もしくは君は違うかもしれないけど)僕なら、僕だったら、僕に関して言うなら、」という意味。
英語では「は」を表すのによくwithが使われるけど、主格の場合は普通に主語で表すことが多い。 A bird flies. の場合、「鳥が飛ぶ。」では間違い。「鳥は飛ぶ。」が正しい。
A bird is flying.の場合、「鳥は飛んでいる。」では間違い。「鳥が飛んでいる。」が正しい。
The bird is flying.の場合、「鳥が飛んでいる。」でも間違いではないけど、「鳥は飛んでいる。」にするのがよい場合が多い。
A boy will come.の場合、「少年は来る。」では間違い。「少年がくる。」
The boy will come.の場合、「少年が来る。」でも通るけど、「少年は来る。」のほうがニュアンスが伝わる場合が多い。
「は」と「が」は、場合によっては全く違うから混同してはいけない。
日本語学習中でまだ自信がない外国人は、極力「は」「が」を省略するのがいいでしょう。
「あの子、来ますね」「私、ウナギたべます」「少年、来ましたか」「鳥、飛ぶ」という風に。 定冠詞や所有格などがつかない普通名詞が主語の場合「〜が」が正しい時が多いけど、
aには「〜というもの」という意味もあり、この場合に限っては、「〜が」では間違いになる。
日本語の格助詞は非常にむずかしいので、無理に使わないほうが、問題を防げます。
また、「が」を避けていつでも副助詞「は」にしとけば、間違っててもまだ許容範囲。「外国人だから」と理解してもらえます。
英語の(of,in,at,on) みたいなもんですね。わからないときは省略しちゃったほうがコミュニケートできる。 このスレは確か、正字正假名遣ソフト「契冲」を使って書き込むスレだったのでは?
このところ趣旨が忘れられてるようなので、「契冲」でググってみました。
「 誠に申し訳ございませんが、事業主の市川浩は骨折で入院中であり、高齢であることから
事業継続が困難となりましたので、事業を停止いたします。
長年のご愛顧ありがとうございました。(2018年2月24日)」
あちゃ〜、残念な結末だな うちの近くに住んでいたんだな
ゴリゴリの主張でワロタw 契沖がダメになったから別のツールを使っても良くなったってことか? >>379
>このスレは確か、正字正假名遣ソフト「契冲」を使って書き込むスレだったのでは?
―― とは一體何を根據に云つてゐるのかね。 繁体字は、台湾(中華民国)「中国国語」における正字。
台湾人は親日だと思って油断してたら、台湾経由で中国に侵略されかねない。
台湾人は親日のふりをしながら、尖閣諸島では乱獲を行い、日本漁船を攻撃し(銃殺したこともある)、秘密裏に尖閣諸島を「中華民国領土」として土地登記した。
とりわけ本省人と原住民は、欲深く乱暴な農漁業、商業従事者たち。彼らが支持する民進党は、尖閣諸島を勝手に土地登記したり、ハーグの判決に逆らって軍艦を南沙諸島に派遣したりしてきた。 残念、違うよ。フンドシ翁、AKI降臨期待しすぎだろ。 >>398
私はフンドシとやらではないよ。
バカAKIw 「繁體字が正體字」
ではなく
「繁體字は正體字」
と言いたいのでは? 「これまで繁體字(と呼ばれてきた字体)は正體字なのだ!」 と言いたいのでは?
繁体字に関する規定:
台湾の標準字体。 中華民国教育部が1982年に頒布した常用国字標準字体表と続く次常用国字標準字体表・罕用字体表に規定される。
香港教育署語文教育学院(現・香港教育学院)中文系により制定され、1986年に発表された常用字字形。台湾の国字標準字体とは大部分で共通する。
現代漢語通用字表により規定される中国大陸の新字形。『新華字典』と『現代漢語詞典』は繁体字版も発行されている。 如何に正字體を攻撃しようとも、常用漢字の新字とやらが正當且つ正統である理由には決してなりえぬのだ。 >>404
以上のどの論をとってみても、繁体字が「正當且つ正統である理由」には決してなりえぬものだ。
繁体字:中華民国教育部が1982年に頒布した常用国字標準字体表及び次常用国字標準字体表・罕用字体表に規定される漢字。 >>414
繁体字=台湾の標準字体、ではないだろ >>403
繁体字はもっと広い 此處で大事なのは繁體字云々以前に常用漢字の新字とやらは手書の省略的表記以外で使用に堪へる者では無いと云ふ縡である。 言語学板で完全に馬鹿扱いされてるから、こちらしか居場所がないのでは? ここは文語の専門板なんだよ
なんでこんなトンデモ文語しか書けない知恵遅れに粘着されにゃならんのか 古典作文とかの方が年上の女性向けにはいいと思うけど。 こてなり としふえの じょせいにむ おかしきことども つたへむ 「繁體字が正體字」→繁體字以外を正體字とすることへの反論。
「繁體字は正體字」→事実の紹介。
事実上、繁體字以外の文字を正體字と呼ぶことはないので、後者「繁體字は正體字」が正しい。
日本語を母語とするものには無意識に行われる使い分けだが、外国人にとって「が」と「は」の使い分けは難しい。 >>423
「繁體字が正體字」も正しい日本語なのだがね?
「繁体字はシナ文字で、正體字は日本語ではない!」などといふ妄言を垂れるバカAKIへのあてつけでもある。 <正體字はシナ文字である>←これは事実なのでは?
繁体字(はんたいじ、繁體字、拼音: fántǐzì)または正体字(せいたいじ、正體字、拼音: zhèngtǐzì)は、中国語において、系統的な簡略化(簡化)を経ていない筆画が多い漢字の字体を指す。
特に中華人民共和国の一連の「文字改革」政策による簡体字(簡化字)との対比によりこう呼ぶ。
現在では主に台湾のほか、中華人民共和国の特別行政区である香港・マカオで使用され、中華圏外の華人コミュニティーでも見られる。日本でいう「旧字体」に近いが同じではない。
繁体字による中国語の表記体系を中国語で繁體中文、正體中文、日本では繁体字中国語、伝統的中国語(英語からの直訳)などと呼ぶ。 中國語も日本語も苦手な新字バカAKIの初登場は>>16か。
康煕字典體主義さんをフンドシと呼び、フンドシさんと共通する主義を唱へた私を彼と誤認して喧嘩を賣つてきた知的障害者。
私に論破されてからはたまに現れて新たにバカを曝す。
現代日本語の文章もよう書かず、人から質問されたことにもよう答へず、私から指摘されたことの意味もわからずに敗走する本物のバカ。
>>100 >>102で自己紹介したやうだが、こいつは現代語の文もよう書かんからね。
↓
>世界中の傲慢な華人(漢民族)や、香港等でも使われている「中国国語」の文字が繁体字。
さらに>>110で自分の論破された絲を貼るとは。恥の概念がないのかねぇ…
そもそも絲題(スレタイ)も讀めずにルールを無視する時點でバカなのだが。
新字マンセーで正字を知らん可能性が高いかw >>425
出典は必ず明示せよと以前教へなかつたか?
コテを外しても頭の惡さは變はらんぞw
>日本でいう「旧字体」に近いが同じではない。
↑
その「舊字體」といふのは康煕字典體をそのまま模倣したもの。
康煕字典體には字畫の不統一なものもあるので、版本によつて字形の差異がある。
繁體字は康煕字典體を基準に書寫體を加へたものなので、同じと云つてよい。
大漢和辭典
【正字】セイジ→字畫のただしい文字。もとの字。本字。俗字・譌字・省文即ち略字などの對。
【正體】セイタイ→ただしい形の書。正しい書體。
つまり、字源に則した字體が正體字。
わかつたかバカAKI ちなみに、最後の書き込みにしか返事をせんのも文盲バカAKIの特徴。 ID:yaXvLDQN=無知な精神障害者
もうひとり涌いてた知恵遅れはテメエが無知なゴミカスであることを最近ちっとは自覚したようだがw >>429
お?急にどうした?w
新字マンセー知的障害無知バカAKI
己のバカを指摘されて發狂したか?w
★新字バカAKIのマヌケ發言その1
>白川静…漢文学者、中国史家
>つまり中華思想の持主。日本を中国の属国にしたくてそう言ってるんでしょ。
>結局、繁体字大好きなのは、中華思想にとりつかれて、日本を見下している連中。
★新字バカAKIのマヌケ發言その2
>世界中の傲慢な華人(漢民族)や、香港等でも使われている「中国国語」の文字が繁体字。
★新字バカAKIのマヌケ發言その3
>繁体字というのはシナ文字のこと。
>朝鮮でも日本でも、繁体字はあくまで「古代文字」に過ぎない。
★新字バカAKIのマヌケ發言その4
>語法や文法を効率よく説明するためには、既存の文章を探してくるのではなく、ピンポイントで説明できる文を自分で作ってあげるのが一般的です。
★新字バカAKIのマヌケ發言その5
>"以"に他動詞の意味はありませんよ。前置詞と副詞の意味です。
★新字バカAKIのマヌケ發言その6
>支那国語表記における正しい書体が、日本国語表記における正しい書体とは言えないことは>両国言語の構造の差異を解するものであればまず否定しえぬ事実ではないか。
大漢和辭典
【正字】セイジ→字畫のただしい文字。もとの字。本字。俗字・譌字・省文即ち略字などの對。
【正體】セイタイ→ただしい形の書。正しい書體。
★新字バカAKIのマヌケ發言その7
>大漢和辞典ということは、それらは日本語ではなく漢語だということか。 >>429
新字バカAKIのマヌケ發言その8
>現在の国語教育の乱れは、漢字の増加によるものかもしれない。
「北海松贇,性剛烈,重名義,為石門府隊正。大業末,有賊楊厚擁徒作亂,來攻北海縣,贇從郡兵討之。」
新字バカAKIのマヌケ發言その9
>北海の松(河)に贇は住んでいた。
>大業年間の末(615年頃)に謀反が起こり、楊(おそらく煬帝)にとても寵愛を受けていた人物が協力して乱を起こした。
↑
これらがオマエのマヌケ發言。なぜかわかる?
それともバカすぎて本當にわからんのか?
答へろ雜魚AKI
學問のできんバカはお呼びぢゃないのよ。
二度と來るなよ。新字マンセー知的障害無知バカAKI
漢 文 板 の 質 が 落 ち る わ !! ID:jITohDqp=テメエの池沼さを指摘する人間は全員同じやつだと思い込む精神障害者さん >>433
何を發狂してをるのかねw
己の頭の惡さを指摘されて即座に喚きをるがw
私の言葉遣を真似して恥かしくないのか?w
質問されたことには的確に答へなさいと教へたらうが。
本當にバカは教育できんね…
>>430 >>432に對する言ひわけはまだかバカ? 発狂している人間はこのスレを見るだけで一目瞭然、あんただよw >>435
草まで真似しだしたかww
どう見てもオマヘだよww
>>430 >>432に對する言ひわけはまだかバカ? 正仮名さん、1年ほど静かにしてたかと思ったら、突然騒ぎ出したな
なにかきっかけでも? 「的を得る」はアリかナシか(正仮名の人はナシ派)で言語学板でボコられたらしいよ >>438
正直それは別人の気がする
言語学板の奴がこっちまで来て煽ったから余計なものまで目覚めてしまったと思う >>438
AKIは大学で国文専攻
フンドシは高校中退大検で法学部卒
基本この2人だけおさえておけばいい >>440 >>442
>>426
繁體字が正體字
はい論破 >>444
知恵遅れくんだから「論破」の意味を理解することができないんだよ
この「匿名」掲示板の一見しておかしなレスはたいていこの類 ID:nGrFTjeU = ID:FV8ENTwa
智慧遲れくんだから>>426 >>430 >>432の意味を理解することができないんだよ 穂積陳重の『法窓夜話』を現代語に完全改訳
法律エッセイの古典的名著が短編×100話で気軽に読めます
リライト本です。「なか見検索」で立ち読み頂けます。原版は
国立国会図書館デジタルコレクションで無料で読めます0191
法窓夜話私家版 (原版初版1916.1.25)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07BT473FB
(続)法窓夜話私家版 (原版初版1936.3.10)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07BP9CP5V 正字さん、居ますか?
別板で萩野貞樹先生の著書を紹介された者ですが。
なるほど、これはなかなか難儀なやうですね。
今日は自分はこれを読んでゐましたよ。
【復刻版】谷崎潤一郎全集第19巻「吉野葛/盲目物語/蘆刈/春琴抄」 (響林社文庫) 谷崎潤一郎
https://www.amazon.co.jp/dp/B01B1WS83Q/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_jID7AbX3B9JQP
自分は和文は趣味でそれなりに読んでゐると思ふのですが、
漢文といへば隷書から転じて唐の時代に楷書が成立した、ぐらいの知識しかありませんし、
読んだものも俗字の十八史略と史記の要約版くらいしかありません。
文系でもない、電気工学の自分は若干場違ひなのではないかとやや躊躇いをおぼへたのですが、
スレのレベルを落とさないようできうる限り努力致します。
正字ではないので半分スレの趣旨に反してをりますが、
あまりIMEへの登録が進んでゐないのでご容赦ください。 あれですね、自分は一応Z会の「古文上達基礎編」という参考書だけは一通り仕上げたので、
仮名遣ひでは活用と接続を意識して、昔勉強した文法構造を思い起こしながら書いてゐます。
なかなかいい頭の体操ですよ(笑)
しかし、あちらで仰せられてゐましたが、
推量・意志の助動詞が完全に消えたら、文法上というか言葉を使ふ人間の理論上、
「事実ではないかもしれないが自分の思ってゐること」と「事実そのもの」の区別がつかなくなりますね。
実際、さういふ脳神経回路構造の人間は増えてゐるのでせう。 テストで御座る(=゚ω゚)ノ
暮れて、山を下れば、徑を夾む茅の一色にKきに、點々たる百合の花、朧夜の星の如く、ほの白う暮れ殘りぬ。風そよそよとして、夕山の香袂に滿つ。
山の端に月光り初めぬ。
(徳富蘆花「自然と人生」所収、湘南雜筆 - 夕山の百合 より)
點の置き方など細かい處が本当の正字と違ふのだが、其れ以上に、
PC辞書に正字を動詞として登録する際の「五段活用」といふ用語法が
如何にも現代的で機械的であると自分は氣になつてしまふ。
それでもスマホよりは遙かに使い勝手に勝れてゐるし頭の良い機械だとは思ふが……
外つ國の人間には歴史的假名遣ひの方がおぼえやすいのは、
其れはそちらの方がロジカルでシステマティックであるから、体系的整合性があるからであらう。
かつ、正字では「属性」を表す部位と「発音」を表す部位の表現が漢字全体で共通してゐるが、
俗字ではその体系的整合性が崩れている。
それが、日本人が、例ふれば越南くんだりの人間に現代日本語を教えにくい理由の一因であらうと思ふ。
私は移民受け入れ政策を進めるにはまづ反対であるが、女工哀史や蟹工船夫の悲劇を廃絶し、
国内における彼らの安定した職のために日本語教育を施すといふ観点から言へば、
もし移民を受け入れるならば日本は正字・正当假名遣いに戻す必要があると考へる。 ああ、假名送り間違ひと、俗字のままにしてしまつた文字が……
あちらの板で飲み込みが早いと勿體ないお言葉を戴きましたが、
あれは接續と活用を意識せよとの正字殿から誰かへのアドバイスを憶へてゐたからです。
自分は假名遣ひでは俗語での「無き、無し」など活用がサ行カ行なら音便變換で「い」、
「思う、思わ」など活用がア行とワ行なら音便が無いからハ形變換するなど、
文法構造の特に接續と活用を意識し、思ひ起こしながら書いてゐます。
この作業は誰にとつても、國語がいかに體系的整合性があるか思ひ知るにはうってつけでせうね。 ……このスレで議論されてゐたいくつかの一つにつき私の俗人的感慨を謂わせてもらへば、
正字が繁体字に等しいといふのは楷書が隷書に等しいといふのと同じであると思います。
唐人は秦や漢と血筋續きの民族なのでせうか。
現代においても、官庁の言葉たる北京語は広東語とまったく等しいのでせうか。
ところでもし、國語から(「てにをは」もその一種である)格助詞が消えたら歴史文献や自然科学的文献を記述するにはつかひものになりませんが、
しかしアトリ王率いるフン族の壓力と侵略にさらされた古代ゲルマン語ではそのやうなことが起こつたのですな?
いずれにせよラテン語文献に比べて(現代のグローバル語である英語も含めた)ヨーロッパの土着の言語が内容としても貧しくなつたのは、
たとへばドイツ語がフランク王國成立以降も長い間、知識階級の言葉から分断されてゐたことが一番に影響してゐると思ひます。
といふより、國情が安定するより前に、知識人がラテン語ネットワークに流出して久しいからである、と。
近世の知識人、私の關心から一例を擧げれば、18-19世紀の數學者ガウスなどもやはり教會を通じたグローバル言語であるラテン語を使つて主要な作品を著してゐるのですよね。
ドイツは16世紀のルターによる宗教改革で聖書が土着の言葉に翻訳されるまでは知識人はラテン語、農奴などの一般人はドイツ語と、言語で階級の棲みわけがされてゐたとものの本で讀みましたが、
宗教改革後も自国以外の知識人と交流がしたいと考へた知識人はラテン語の方が手っ取り早いと感じたのでせう。
逆に、17世紀生まれのバッハがキリスト教の中心思想・中心表象とも謂ふべきものをマタイ受難曲であらはしたのは、
農奴たちに寄り添ふ姿勢を示しただけではなく、農奴たちが使つてゐた土着の言葉に思考の核を移植しようと考えてのことなのでせう。 しかし、その分断は埋まらなかつたのでせうね。格変化や活用が消えた言語は、右から左に流れを設定してやらないと理解できないコンピュータのための言語、プログラミング言語としては優れてゐると思ひますが……
私は、國語の體系的整合性と並び立つ高級言語であるラテン語とロシア語だつたら、現代のインターネットを通じた情報蒐集ではロシア語のはうが有利になると思つてゐるのですが、
まあ中世ヨーロッパの正確な状況は神學者を通じて知るほかないのでラテン語を勉強してゐるわけです。
で、なぜ私がまだ下準備段階に過ぎないとはいへ中世ヨーロッパを研究してゐるのかといひますと、それは我が國の封建時代との比較研究がしたいためで御座る。
正確には「聖杯傳説とヨーロッパにおける封建的秩序の關係について」が研究テーマで御座る。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています