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<峻別能はずの淺薄者>
「の」は主格や同格を表すときに使うものであって、このような関係節で「の」を入れるのは不可です。
正しくは<峻別能はざる浅薄者>


下の三種類のうち、格助詞「の」が使えるのはAとBの時です。
http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbow/manbow.php?id=1076&;TAB=1
(3)連体修飾節を使って修飾する
 修飾節と底との関係によって、以下の三通りに分けられる。

@ 内の関係(関係節による修飾/同一名詞連体修飾)
修飾節中の述語と底との間に何らかの格関係がある場合、これを「内の関係」という。
「きのう読んだ本はおもしろかった」という連体修飾文をみると、修飾節の述語「読んだ」と、
底「本」との格関係は、ヲ格の関係を持っている。内の関係にある連体修飾節を「関係節」という。

A 外の関係(内容節・同格節による修飾/付加名詞連体修飾)
修飾節中の述語と底との間に格関係がない場合、これを「外の関係」という。
「さんまを焼いているにおいがする」という文では、修飾節の述語「焼いている」と、底「におい」の間には、どんな格関係も成り立たない。
外の関係にある連体修飾節を「内容節」あるいは「同格節」という。

B 外の関係(相対節による修飾)
関係節の底が省略されて、述語と底との格関係が見えなくなる形もある。相対節(補充節)といわれる。
 ・ 私たちが歩いている下では地下鉄の工事が進行していた。
この文では「下」は「歩く」の補足語ではない。「場所」とか「道路」という補足語があって、「・・・歩いている場所の下では・・・」という形が省略されたものと考えられる。
節を使った連体修飾文は、二つの文が結合してできあがっているということができる。

内の関係では、底となる名詞が元の二つの文のそれぞれに現れるが、外の関係では、一方の文だけに現れる

内の関係:きのう本を読んだ+その本はおもしろかった→きのう読んだ本はおもしろかった。
外の関係:さんまを焼いている+そのにおいがする→さんまを焼いているにおいがする。