フラッシュ同胞企業人<73>節電意識で広がる需要
LED照明を大手に納品リモテクジャパンの韓鈗守社長

3種類のサイズ(20h・40h・110h型)を備えたLED蛍光灯シリーズを生産中だ。「使用可能時間は4万時間。
これからはLEDの時代で、需要はますます拡大するだろう」。社員は10人、10年度売上額は約3億6000万円。

全羅南道の光州市生まれ。米国に留学したかったが、航空券が買えず、90年に来日。
新聞配達をしながら日本語学校に通った。城西大学経営学部を卒業後、韓国と取引のある貿易会社に就職した。

02年に独立し、有限会社リモテクジャパンを創業。10年に株式会社に変更した。
社名は、「リアルタイムを モットーに テクニカルで クリアしよう」の頭文字を組み合わせた。

当初は車のエンジンやオートバイなどを韓国に輸出したものの、排気ガスの規制が厳しくなり、転業を強いられた。
たまたま、知人からLCD(液晶ディスプレイ)の液晶を再利用する方法を教えられた。

農業機械で知られるクボタの協力会社として、三星のチップを自動販売機のライトパネルに使った。
「そうした実績が認められ、前川製作所の指定工場になったのは幸運だった」。LED照明の納品を始めた。

最近は、韓国で中古の液晶を使うことは少なく、龍ヶ崎工場(茨城県龍ヶ崎市)からの輸出は中国向けのみとなっている。

昨年11月、取手市谷中に830平方bほどの工場敷地を入手、本社を移転した。

(2012.3.14 民団新聞)
http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=18&;newsid=15575