朝鮮戦争中に盗まれた朝鮮王朝の印章、米国から韓国へ返還
2017年07月01日 15:50 発信地:ソウル/韓国

【7月1日 AFP】米国を公式訪問した韓国の文在寅大統領について、
聯合ニュースは1日、同大統領が、朝鮮戦争中に盗まれた
朝鮮王朝時代の国の印章「国璽(こくじ)」2つを持って帰国すると報じた。

 16〜17世紀に作られたこれらの印章は、1950〜53年の朝鮮戦争中に盗まれたとされ、
韓国政府が何年も前から返還を求めていた。

 聯合ニュースによれば、文大統領は先月30日に米首都ワシントンで行われた式典で
印章を受け取り、2日に韓国に帰国するという。

 1392年から1910年まで続いた朝鮮王朝。
2つの印章のうち1つは、11代国王、中宗の第3王妃のために、1547年に作られた。
もう1つのひすい製で1651年、17代国王、孝宗の王子が皇太子になった記念に作られた。

 2つの印章は、韓国政府が盗まれたものだと確認した後、
2013年に米当局が押収し管理していた。

 米政府が韓国の文化財を返還するのはこれで3度目。
2013年に米国は、韓国で19世紀後半に作られた最初の紙幣印刷用の版木を返還。
その翌年には大韓帝国時代の印章9つを返した。

 1910〜45年の日本の植民地支配の時代と朝鮮戦争の際に、
数多くの文化的遺産が朝鮮半島から海外へ持ち出された。

http://www.afpbb.com/articles/-/3134154
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/b/d/500x400/img_bd8a055bc25b7bd2db10de7d002ba5c2169690.jpg
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/c/d/500x400/img_cdd9c388765d46bc7b8c11466b67b2ee237710.jpg