慰安婦問題「日本は真実認識し、謝罪を」 韓国大統領
「南北首脳会談、応じる用意」明言
2018/1/10 11:05 (2018/1/10 13:12更新)

 【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅大統領は10日、新年を迎えて記者会見した。
従軍慰安婦問題の解決を確認した2015年12月の日韓合意に関する韓国政府の新方針を
9日発表したことを受け、慰安婦問題の解決には「日本が真実を認識し、
被害者に心から謝罪」することが必要と指摘した。南北会談については
「これが始まり」と強調。「南北首脳会談に応じる用意がある」と明言した。

 文氏は日韓合意によって「国家が被害者女性に再び深い傷を負わせた」とも語った。
日韓合意を「韓日両国間の公式的な合意」と認めつつも、
「間違った結び目はほどかなければならない。政府は被害者の名誉と尊厳を回復する」
と述べた。

 一方で「歴史問題と両国間の未来志向的な協力は分離して努力する」とも発言。
韓日関係の改善を進める考えを示した。

 合意に基づいて日本政府が拠出した10億円については「慰安婦問題を解決できる
良い目的に使えればいい。日本政府と被害者女性、市民団体と協議する」と語った。