>>906

日韓は、2001年に二国間の通貨スワップの協定を締結

日本と韓国は2001年、チェンマイ・イニシアティブにもとづいて、通貨スワップの協定を
締結した。1997年から98年のアジア通貨危機を踏まえたASEAN+3財務相会議が
2000年5月にタイのチェンマイで開催され、二国間の通貨スワップの
ネットワーク構築に合意したもので、チェンマイ・イニシアティブ(CMI)と呼ばれ、
2010年には多国間のマルチ化契約(CMIM)が発効している。

また日本銀行と韓国銀行は、2005年5月27日、チェンマイ・イニシアティブとは別に
限度額を30億ドル相当の自国通貨とする通貨スワップを締結した。
2011年にはCMIのスワップと合わせて総額700億ドル相当まで拡大したが、
2012年の李明博大統領の竹島上陸などで日韓関係が悪化し、
日本銀行と韓国銀行の通貨スワップの協定は2013年7月3日、
チェンマイ・イニシアティブの協定も2015年2月23日の期限到来とともに終了した。

韓国は、スイスとカナダの他に、中国と560億ドル相当、インドネシアと100億ドル相当、
オーストラリアと77億ドル相当、マレーシアと47億ドル相当の通貨スワップを
それぞれ締結しているが、いずれも相手国通貨の協定である。
最近締結したカナダドルとスイスフランを除くと、基軸通貨はチェンマイ・イニシアチブ
(CMIM)のマルチ化契約による384億米ドルのみとなっている。