韓国に詳しい識者は既にアベがトランプと南北に梯子を外されて敗戦処理状態である前提で分析しているのにハン板の希望的観測に塗れた奴らと来たら(笑
https://twitter.com/kankimura/status/986558584900104192
しかし、安倍さんからすれば、日米首脳会談の当日に、自分が知らなかった(可能性が高い)事実を次から次へとワシントンとソウルから突き付けられる、というのはかなり辛い展開。
結果論だけど、南北首脳会談の1週間前の訪米は遅すぎたし、韓国にもネジを巻いておくべきだった。

ただ出遅れた事はもう仕方がないので、ここからのオプションは2択。一つは無理をしてでもゲームに参加する事。その為にはかなり積極的に動かないといけない。
もう一つはもう米韓両国を「信頼して」一旦任せてしまう事。そして事態がある程度定まってから動く。但し、どちらの選択にもリスクはある。

第一の選択のリスクは、今から動いても相手にされない可能性が高く、交渉を進める米韓両国に「阻害要因」と見做される可能性がある事。
第二の選択のリスクは、状況安定後では、ある程度目的達成した北朝鮮が日本の要求に応じない可能性が高い事。どちらのリスクを取るかは政府と国民が決めるしかない。

ここまでの展開では幾つも誤算があった(一番の誤算は誰もこんな速度で事態が展開するとは思わなかった事)けど、異なる大きな問題は、いつの間にか北東アジアにおける
日本外交が使える主たる資源が「ワシントンとの関係」だけになっており、これが機能しないと何もできない状況になっている事。

またここから厳しいのは、南北や米朝で「いかなる合意がなされようとも」合意や、その前提となっている外交交渉が行われている事自体が、「事態が前向きに動いている」ものと理解されてしまう事。
仮に廃棄までいかずに、「核の国際的管理」程度で留まっても、今よりはずっと良い状態である事は明らか。

故に合意の内容が「日本にとって不十分」であっても、これを殊更に非難すると「日本が核廃絶に向かって進んでいる(かも知れない)ポジティブな動きを無理難題を言って止めにかかっている」と見做され、この問題で孤立する可能性が高い。
故に殊更に反対するのは得策とは言えない。