>>606

 正恩氏は長距離ミサイルの発射を中止するとともに、核実験場を閉鎖する用意があると
述べた。正恩氏と韓国の文在寅大統領は4月、歴史的な南北首脳会談で、
朝鮮戦争を正式に終結させるため、平和協定に向けて取り組むことで合意した。
韓国当局者によると、その数週間前、正恩氏は訪朝していた韓国の特使に対し、
米韓合同軍事演習を実施しても構わないとして理解を示したとされる。

 正恩氏はまた、韓国の文氏に対し、米国が北朝鮮への不可侵を確約し、
1950-53年の朝鮮戦争を正式に終結できれば、核兵器を保有する必要はないとも述べた。

 従来、米韓両軍の強さを誇示する場である軍事演習は、
外交上センシティブな問題であることを踏まえ、今年は延期されていた経緯がある。

 こうした一連の動向から、朝鮮半島に持続的な平和が訪れるとの期待が高まっている。
一方で、米軍が朝鮮半島から撤退するかどうかという新たな問題も浮上してきた。

 ここ韓国内の基地で演習を重ねる米兵らは、米国の友人や家族から同じ質問を受ける
と話す。

 韓国の文大統領の顧問が、朝鮮戦争を正式に終結させる平和協定が締結されれば、
在韓米軍のプレゼンスは変更せざるを得ないだろうとの考えを示したことを受け、
トランプ氏は「将来いずれかの時点では」朝鮮半島からの米軍撤退について
可能性を排除しないだろうと述べた。

 だが当面、米軍は警戒姿勢を変えていない。米国と北朝鮮が参加した
過去の外交協議が失望する結果に終わっていることを踏まえると、なおさらだ。

5月1日、ハンフリーズ基地で攻撃ヘリ「アパッチ」を点検する米陸軍整備兵
https://si.wsj.net/public/resources/images/B3-AJ213_USDRIL_M_20180510050428.jpg