オンタリオのブロック大学の心理学者であるGordon Hodsonを研究リーダーとするチームの研究によると、
知能(IQ)の低い子供は、偏見を持つ大人になる可能性が高いことがわかった。
また、知能の低い大人は、社会的に保守的な価値観に引き寄せられる傾向があり、
そのような価値観は、今度はヒエラルキーストレスや変化への抵抗心を生み、偏見を持つ一因となるという。

最初の研究では、単語や形、記号などの似ている点、違う点を見つけるテストなどを利用し、
言語的および非言語的知能をはかった。2つ目の研究では、数字の記憶、図形の描写、単語の定義付け、
同一パターンや似ている単語を見つけるなどを含め、4種類の方法で認知能力をはかった。平均IQは100と設定された。

その後、「学校は子供たちに権威への忠誠を教えるべきである」「他の人種の人たちと一緒に働いてもかまわない」など、
あらゆる状況や差別的な内容に関する多数の質問への回答で分析された。

その結果、子供時代に知能の低かった人は、大人になった時に人種差別主義的になるという結果になった。