>>でも実際、すべての情報を収納して再生させることができる人はいないでしょうし、
カントの言葉には「永遠平和とはたとえそれが永遠の接近に限られるとしても、空虚な理想ではなく漸進的に解決されるべき課題である」っていう言葉がある。
分かっとるとは思うけど、「危険性があるんだよ」っていうのを知っていて、その上で「語りえぬことは語りえない」、「学ぶ姿勢を忘れない」ってのが大事や。
どういう事かっつーと、ワイは「語りえない事には沈黙しなきゃいけない」ってウィトゲンシュタインの言葉の表層だけを借りて言うとるんやが(考えりゃフッサールとかの現象学を出せばええんやな。まあええわ)
それと同時にワイが「と思うで」っていう言い回しを多用したり、将軍の考えをまず確認する事に努めとる理由はそこにあるんや。
「絶対に語れる物だけを語れ」ってなったらワイらは何についても語れんくなってまう。(それを解決するのが現象学やがここでは話さんで)
だから「確からしいもの」っていうのを「確かな物」としてではなく「確からしいもの」として提出するのが重要や。
現象学的な説明をしてもええが、こう考えるとええ。「ちゃんと思考する為には”そうでないかもしれない”っていう懐疑を持たせるスペースが必要」
そして前にも言うたが、「確からしいもの」を俯瞰して「どれが本当により確からしいか」ってのを確かめるんが相関主義――マンハイムの考えや。
まとめるとな、程度の問題や。将軍はあのTV番組の切り抜きを「話の流れをわかっとらんのにそれを根拠にして語る」っていう事をしとる。
それは「確からしいもの」を「確かな物」として確信してもうて、「懐疑を持たせるスペース」を消しとるんとちゃうか?
せめて自分でどうにか工夫して話の流れを理解した上で判定せえへんと「一部を切り取った故の誤り」を犯してまうで。
言ってまえば、将軍の情報収集と検証のやり方が「甘い」って話や。
だから同様に……
>>あと>>253にのせた urlに書かれていることについては、ネットニュースなどで取り上げられたもので
さっきの番組の切り抜きを検証もなしに載せている時点で悪いが論外や。例えばある本について書評するときに名言だけ切り抜いて書評するようなもんや。