■儒教ってなあに? 5
さて一区切りついたので東アジアにおける儒教のあり方を見ましょう
●朝鮮半島の儒教(というか朝鮮朱子学)
朝鮮における儒教は朱子学とほぼ同一と言ってよいですが太極旗にあるように道教の思想も含まれています
これはほぼ中国と同一ですが、朝鮮では漢民族の立てた王朝を正統とするため、漢・宋・明の政治システムを良しとしていたことと合わせ、大きな支柱となります
典型的なのが「宋青磁→高麗青磁」「明白磁→李朝白磁」の影響や、書画における模倣などの美術面の影響です

●朝鮮朱子学の最大の特徴「小中華思想」
正統な漢民族国家である明が滅びたので「正統な漢民族の儒教の聖なる国家は朝鮮ニダ!」という考え方のことです
その後、清にたてついてボコられるのですが、この考え方は朝鮮半島における「ウリナラマンセー」として重要な思考法として理解する必要があります
また父=中国、兄=韓国、弟=日本という観念と観点が朝鮮通信使と対馬藩の外交などで露骨に発揮される点も注意せねばなりません
もちろん、いまだにこれから解き放たれていないのも韓国人思考法の特徴ともいえます