最近はフェミニズムが色々と熱い(?)のでフェミニズム本じゃないけどジェンダー関係の本で1つ
イリス・ボネット『WORK DESIGN--行動経済学でジェンダー格差を克服する』という本
その名の通り経済学視点からジェンダー格差の生じる原因を究明してそれへの対応(制度設計等)を提示するという内容
経済学と言っても心理学由来のステレオタイプ脅威などもカバーしている(行動経済学が心理学の影響を受けてるから当然か)

個人的には紹介されている研究実験や実例が呼んでて面白かった
例えばアメリカのSAT試験で5択問題をした誤答場合に-0.25するという以前の方式は女性に不利に働きがちとか
もちろん実験結果の適用妥当範囲や日米間での社会文化によるジェンダーの違いには留意しなければならないけど
サンドバーグ『LEAN IN』の脚注やバブコックら"Women Don't Ask"(抄訳『そのひとことが言えたら…』)も実験や論文を数多く引いてるけどあっちではそういうのが議論の共通基盤になってるんかなあ