12月8日になると読みたくなるのが河上徹太郎編『近代の超克』(冨山房文庫)やな
日米開戦のムードで小林秀雄と林房雄がおかしな盛り上がりをして周囲と噛み合わない座談会になってるンゴ
西谷啓治や下村寅太郎がそんな小林にちょっと引いてるのも面白い

戦後にこの近代の超克を批判した竹内好でさえも日中戦争の陰鬱なムードが日米開戦で一時的に晴れたと告白しとったし影響は大きかったんやろな
吉本隆明が文学者の戦争責任としてよく論じてた高村光太郎も「記憶せよ、十二月八日」ってアゲアゲの詩を作っとった