https://this.kiji.is/415808672766641249?c=39546741839462401

読者数百人が弁護士に懲戒請求を出した「余命三年時事日記」の動員力には驚いた。
カルト的なネトウヨ(ネット右翼)ブログの一つで、熱心な読者層は、懲戒請求することの問題点を知らないまま、乏しい知識で行動したようだ。
中高年も多く、職場や家庭で居場所のない人がネットを活動の場としている。そんな人々に「敵」の存在や陰謀論といったフェイクニュースを投下すると、それにすがり、自分の不幸や不満を他人のせいにしてしまう。彼らなりの正義の実現を図ったのかもしれない。

 韓国や中国、野党政治家らをたたくこうしたネトウヨサイトはここ数年、人気を集めている。うそを信じたい読者の熱量をうまく利用した記事がまとめられ、広告収入や寄付、書籍化で収益を生み、商売になっている。
読者を集めるため内容が過激になり、どんどん偏っていくのは、もうかるから。一つ一つ反論し、広告主に広告掲載を見送らせたり、場合によっては発信者を特定し訴訟を起こしたりするしかない。