>>854
... 保守系の人などがリベラル派を否定する時の言い分のひとつの定番が「あいつら金もらってる」である。これまでも「辺野古に座り込みをする人には日当が出ている」などのデマが拡散されてきた。
そんなリベラル派が杉田議員を叩くのは、LGBT問題を利用して金儲けするのを邪魔されたくないからだろう、という言い分である。

彼ら彼女らがそんなふうに思うのは、金儲け以外の目的で動く人間などいないという価値観だからなのだろうか?
それとも「保守ビジネス」「愛国ビジネス」で金儲けをするような人たちがいるからなのだろうか?
ここで、最近読んでメチャクチャ面白かった『歴史修正主義とサブカルチャー 90年代保守言説のメディア文化』(倉橋耕平)からある一節を紹介したい。
「保守ビジネス」「愛国ビジネス」についての、毎日新聞編集委員・伊藤智永氏の記事である。

『保守ビジネス』を起業した男性二人に取材した。話を総合すると――。

『セミナー屋だね。会費三千円で一回二十五人も集まれば成り立つ。あとはネット塾。
私は月千円で約千四百人に歴史や時事問題で面白い言論を配信している。
毎月定期的に百四十万。売れっ子のKさんは月五千円、Mさんは月三千円で常時千人以上。やめられないよ。運動なんかしない、商売だもの。
自己啓発とか異業種交流とか似たモデルは他にもあった。一九九〇年代末から保守が売り物として成立するようになった ...