近刊
【朝鮮戦争に「参戦」した日本】
西村秀樹(著) 三一書房 2019/6/25

わたしはこの本で、朝鮮戦争に日本が実質的に「参戦」していた実態と、当時日本
国内で起きた反戦運動、吹田枚方事件の実相を明らかにしたいと考えています。

シンガポールとハノイでの、アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との
首脳会談をきっかけに、朝鮮戦争への関心が改めて高まっています。

朝鮮戦争は第二次世界大戦後わずか5年後(1950年6月25日)に勃発、3年後
に休戦協定が結ばれました。

この戦争は、米ソの冷戦を背景にした「国際内戦」(言語矛盾のような言葉)です。

この戦争では南北朝鮮で膨大な死傷者が生み出され、その数、南北合わせて350
万人とも500万人とも。

離散家族は1000万人に達します。

この戦争をきっかけに、日本は再軍備し憲法九条が実質的に変容、朝鮮特需で日
本経済は大いなる「恩恵」を受けました(ちなみに、「先の大戦」で日本人の犠牲者
数310万人、アジア太平洋諸国は1900万人と推測されている)。

この戦争は継続状態のまま。