「国家核心技術」が中国企業に流出、下請け企業に裏切られたサムスン

  サムスン電子のスマートフォンに採用されている曲面ディスプレー「エッジパネル」の重要技術を中国企業に漏らしたとして、下請け企業の経営者らが起訴された。

  水原地検人権・先端犯罪専担部は、産業技術の流出防止および保護に関する法律と特定経済犯罪加重処罰などに関する法律に違反した罪でA社の代表、B容疑者(50)と設計チーム長ら3人を逮捕、起訴し、社員ら8人を在宅起訴した。
問題の企業はサムスンディスプレーが6年間で1500億ウォン(約152億円)を投資して開発した技術を155億ウォンと引き換えに漏らしていたことが分かった。

 問題の企業は2017年12月期の売上高が1兆1384億ウォンに達する企業で、サムスンの自動化設備の製作をほぼ担い、サムスンと約30年にわたる協力関係を維持してきた。
検察は問題の企業について、「今年に入り、売り上げの維持が難しくなると、中国企業が先に近づき、技術移転を提案してきた」と指摘した。

 流出した技術はスマートフォンの隅を丸い形にする「エッジパネル」関連の技術だ。サムスンディスプレーは6年間にエンジニア38人、1500億ウォン相当を投資し、開発を進めた。
A社はサムスンディスプレーと秘密保持契約を結び、エッジパネルを製作するための自動化設備を作り、独占的に納入してきた。
この技術は産業技術保護法で「国家核心技術」に指定されており、輸出には産業通商資源部(省に相当)長官の承認が必要だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/11/30/2018113080006.html