海外だけじゃない!日本にもいる危険な寄生虫

日本でも2000年に沖縄の米軍基地に住んでいたアメリカ人の少女が広東住血線虫に感染して
死亡しています。

ところで、寄生虫というと、年配の人なら回虫検査のための検便を思い出すでしょう。
最近でも、イカに寄生しているアニサキスに感染して、激しい腹痛に苦しめられた
という人がいると思います。

そうはいっても、寄生虫の病気など怖くないという人が多いと思います。ところが、
日本に生息している寄生虫の中には命に関わるような怖いものがあります。

かって 「肝臓ジストマ」 と呼ばれた肝吸虫に感染すると、肝臓内の胆管に寄生し、
最終的には肝硬変になります。フナやコイを中間宿主にしていますから、コイの刺し身を
食べるときは用心してください。

肺吸虫という寄生虫が肺に侵入して発症する 「肺吸虫症」 もやっかいな病気です。
症状は胸水貯留、気胸、発熱、発咳、血痰などですが、肺吸虫が脳へ侵入すると、
最悪の場合、死亡することもあります。肺吸虫はサワガニやモクズガニ、さらに
イノシシなどに寄生していますから、これらを食べるときは十分に加熱してください。

いずれにしても寄生虫は加熱さえすれば死にますから、ナメクジは論外として、
よほどのことがない限り、コイやサワガニを生で食べないようにした方がいいでしょう。

健康新聞「健活手帖」第8号 2018.11.27
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/181127/lif1811270002-n1.html