日本、高麗遺物の貸出を拒否
Posted October. 16, 2018 08:57,
Updated October. 16, 2018 08:57

「韓国にあれば国宝や宝物に指定されていたはずの文化財です。(韓国外にあるので
惜しいのですが)積極的に韓国内展示を誘致して、研究と観覧をすべきなのに…」

鄭宇澤前東国博物館長は、日本の東京国立博物館が所蔵している「阿彌陀三尊図」に
ついてこのように説明しながら残念がった。阿弥陀、観音、勢至の三菩薩が極楽世界で
往生者を迎える場面が表現されたこの図は、高麗仏画の典型的な二重彩色法が使われ、
金で蓮花唐草文が配置された最高の傑作として挙げられる。

元々この仏画は12月、ソウル龍山区(ヨンサング)にある国立中央博物館で開かれる
予定の高麗建国1100周年特別展「大高麗展」で会えると期待されていた。
しかし、東京博物館がレンタルを拒否し、祖国への外出は失敗に終わった。
「レンタル後、安全に返してもらえる根拠を示してほしい」という日本側の要求を
満たせなかったためだ。現存する高麗螺鈿漆器が20点あまりに過ぎない中、
東京博物館が所蔵した「菊螺鈿經函」「花唐草螺鈿盒子」と
地蔵菩薩図をそのまま仏像に移した高麗時代の唯一の作品である
「地蔵菩薩半跏像」(九州国立博物館)も同じ理由で拒否された。