アイヌ(人)問題の本質が和人による侵略という簡単な構図でなく 和人と和人化したアイヌらによる同胞への差別が事の本質であるだけにデリケートな問題やね

そもそもアイヌ文化が成立したのは蝦夷の影響によるところで、千島、樺太からの人だまりの土地である北海道で、取り分け本州から受ける影響(安東氏等渡党)は大きかったそうだよ
中世においては松前氏や「俘囚の長」で北海道の大半も支配した奥州藤原氏もと言えば中世蝦夷が基盤にしているし

ただ、江戸時代に差し掛かると事情がかわる
和人化した蝦夷とそうでない蝦夷との対立が激化し、シャクシャインの乱を経て、アイヌを和人から異民族として徹底隔離するようになったのが、現在まで続く諸悪の根源になってしまう
悪徳近江商人らが場所請合制をいいことに、裕福なアイヌや有力首長と結託して、日本語を禁じたり搾取虐待が横行したおかげで、300年間、日本人との交流が大幅に制限されてしまったんだ

ロシアの南下政策や迫害されたアイヌによるクナシリの乱でようやく幕府直轄での対策が始まり、明治政府に引き継がれても本当に差別は深刻だったみたい

沖縄問題や在日朝鮮人問題と通ずるものがあるが、この件に関しては日本人の範疇から異民族として差別してきたという本質に目を向けるべきだと思う

長文スマソ