北朝鮮工作に加担した文在寅、韓国の逆ギレはこれで説明がつく
2019/01/10 鍛冶俊樹(軍事ジャーナリスト)

 昨年12月20日、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に射撃用レーダーを
照射した。日本が抗議すれば韓国側は否定し、日本が謝罪を求めれば韓国も「逆ギレ」
して反対に謝罪を求める事態に発展した。一部の識者と称する人たちが
日韓関係の悪化を懸念する一方、政治家たちは、落とし所を模索しているらしい。

 いわばお定まりの日韓関係対立の構図を描きつつあるように見える。
しかし、従来の日韓対立は歴史問題であり、政治的に落とし所が模索されてきた。

 それが可能であったのは日韓の軍事協力体制が盤石であったからだ。
ところが今回は、その軍事協力体制にひびが入った。
日韓関係の基盤にひびが入った以上、もはや落とし所などありはしない。

 韓国は当初、レーダー照射について「P1哨戒機の追跡が目的ではなく、
遭難した北朝鮮船捜索のため」と説明した。捜索用のレーダーと射撃用のレーダーの
違いは軍事的に明確で、海自も韓国海軍も取り違えようがない。

 レーダーには、大まかに言って捜索用と射撃用があり、
一般的にレーダーと言えば前者を指す。

 つまり、射撃用レーダーは軍事攻撃に限定して使用されるもので、電波の方向、出力、
周波数などに捜索用と明確な違いがある。射撃用は敵に向けて電波を発射し、
狙いを定めるためのものだ。

 従って射撃用レーダーを照射したということは、韓国の艦艇が海自機に攻撃の準備を
したことを意味する。演習などで、こうした行為をする場合は事前に通知されている
わけであるから問題ないが、事前の通知なく行えば、敵対行動とみなされて当然だ。

https://ironna.jp/article/11638