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「仲裁者」のお株を奪う日本

 文在寅政権は日本に対してもG20の場を生かした日韓首脳会談を打診する。
ただ、当初は本気ではなかった。

 5月9日、就任2年を記念した会見で日韓関係について聞かれた文在寅大統領は
「日本の政治指導者が常に国内政治問題として扱うため、歴史問題は解決しない」
と語り、安倍晋三首相に関係悪化の責任を全面的に押し付けた。

「(G20首脳会議で)訪日するので、その際に安倍首相と会談できればよい」とも
答えたが、「責任転嫁発言」から考えて、会談には乗り気ではないと受け止められた。

 だが、5月25日からのトランプ大統領の3泊4日の訪日で風向きが変わった。
日米の蜜月ぶりを見た韓国人が自らの孤立を痛感したからだ。

 中央日報は社説「日米は蜜月なのに韓国は『蚊帳の外』」(5月28日、日本語版)で
「日本が米国との関係強化を基に北朝鮮との仲裁者になるかもしれない」と警告を発した。

 米国とも日本とも関係が悪化した韓国は、「仲裁者」というお株を奪われるとの
焦りの表明だ。日本からすればあまりの過大評価だが、韓国からはそう見えるのである。