>>328

中国とも同じだ。韓国が曖昧に対応したせいでTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)
報復が2年以上にわたって進行中だ。それだけだろうか。中国が外交欠礼を繰り返して
粒子状物質に責任がないと言ったことに対し、改まって正面から抗議したという話を
聞いたことがない。外交に主人意識がないから、ただ次に、後の人に先送りする。
だからといって中国が北朝鮮非核化に一肌脱ごうと出ることもない。
対米外交ではトランプを引きつけた安倍の繊細さも、
ジョージ・W・ブッシュを感動させた盧武鉉(ノ・ムヒョン)の柔軟さも見当たらない。
実現の可能性は置いといても、戦略的に気概と機知にあふれる建議をする参謀が見えない。
せいぜい米国に提示したカードが11年前まで使っていた「対北朝鮮食糧支援」だ。
もっとも、米国を少しでも知っているという外交官のほとんどは辺境に追いやられて
何も言えないが。

イスラエルの外相だったシモン・ペレスが生前にイスラエル建国の父と呼ばれる
ダヴィド・ベン=グリオン初代首相にこのように尋ねたという。
「首相、なぜこんなに問題の多いモーシェ・ダヤン(外交・国防長官を歴任)を
いつも近くに置いているのですか」。
ベン=グリオンはこう答えた。
「教えてやろうか。ダヤンには100個のアイデアがある。そのうち95個は危険だ。
そして3個は(現実に)合わない。だが、残り2個があきれるほど素晴らしい」。
ダヤンの創意的発想、そしてそれを選んで採択した指導者ベン=グリオンの
鋭い洞察力のおかげでイスラエルはアラブ国家との「6日戦争」で大勝をおさめて
領土を3倍に広げた。今、韓国にはそのようなダヤンとベン=グリオンはいるだろうか。