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鉄鋼業界は反論している。
問題になったのは高炉の整備過程で出る白い煙だが、これはほとんど水蒸気であり、
周辺環境に悪影響を及ぼすという点も証明されていないという立場だ。

高炉は鉄を溶かす役割をするが、製鉄所では45−60日間隔で高炉を整備し、
熱風を吹き込むのをしばらく中断する。高温・高圧状態で24時間稼働していた高炉に
熱風が流入しなければ内部の圧力が低下する。この時、外部から空気が入って爆発する
危険がある。これを防ぐために水蒸気を吹き込む。したがって整備時に「ブリーダー」と
呼ばれる安全バルブを開いて煙を出すのはこうした理由からだ。

したがってブリーダーは爆発・火災事故を防ぐための安全装置にすぎず、
日常的な汚染物質排出施設でないというのが業界の主張だ。鉄鋼協会と業界によると、
ブリーダーから排出される残留ガスに一酸化炭素と二酸化炭素が含まれているが、
きわめて少量という見解だ。
2000ccの乗用車に一日8時間乗って10日間ほど排出する量と似ているという。

業界の労働組合も反発している。
全国民主労働組合総連盟(民主労総)金属労働組合ポスコ支会は4日、
「高炉設備を知らない非専門家が提起した疑惑に現場労働者が最も大きな被害を
受けている」とし「性急な行政処分よりも社会的な合意がなければいけない」と述べた。

高炉が稼働を10日間停止すれば鉄鋼業界の被害は雪だるま式に増える。
したがって内部の鉄が固まった後に再稼働をするには耐火煉瓦などを取り壊す過程が
伴う。鉄鋼業界は3−6カ月ほどかかるという。現代製鉄の高炉稼働中断による
損失額は8000億ウォン、ポスコは少なくとも1兆ウォンにのぼると推算している。

忠清南道の関係者は「環境部の有権解釈に基づき結論を出したもので
法的手続きに問題はない」と述べた。

https://japanese.joins.com/article/223/254223.html