【時視各角】文大統領の非常識な歴史観
2019年06月10日09時53分 中央日報/中央日報日本語版

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、韓国殉国烈士の日の追悼の辞で
「極端に偏らず常識の線で愛国を考えれば、われわれは統合された社会に発展して行く
ことができるだろう」と述べた。ところが、追悼の辞の他の部分で大統領は偏って
度を越した認識を表わした。「金元鳳(キム・ウォンボン)が大韓民国国軍の根本」と
解釈されるような発言を行った。現在まで文大統領は「そのような意味でない」と
釈明していない。金元鳳が韓国軍の根本なら6・25(朝鮮戦争)の時、金元鳳の
侵略軍と戦って犠牲された15万人の韓国軍将兵は自分の根本に対抗した背徳者となる。
「自由はタダではない。1インチの土地もただで得られたわけではない」とし、
多くの血を流してこの土地を守ってきた人々が非人間的行為の共同体だったということだ。
文大統領は「国家共同体の運命を自身の運命とする心が愛国」と述べたが、
大韓民国がその間根本が分からない非人間的行為共同体だったとすれば、
そのような国にどう愛国できるだろうか。

金元鳳が1952年3月19日に受けた朝鮮民主主義人民共和国勲章の功績書には
「軍事委員会平安北道(ピョンアンブクド)全権代表として後方から軍用米を生産する
ことに寄与し、祖国解放戦争の手柄を立てた政権機関の指導員」と書かれているという。
ここで祖国解放戦争というのはソ連の指導を受ける北朝鮮軍が中国軍とともに
韓米連合軍(国連軍を含む)を撃退して韓国を共産化することをいう。
万一、彼らの祖国解放戦争が成功したとすれば韓国は地図上から姿を消し、
われわれは今金正恩(キム・ジョンウン)の全体主義的な恐怖政治に震えているだろう。
ある者は過去70年間、韓国歴史を分離体制やら言いながら誕生してはならなかった
「負の歴史」であるかのように大げさに騒いでいるが、
私はわが大韓民国が分離体制だといっても共産体制ではないことに感謝している。
この国を共産体制にならないように命を捧げて守られた
顕忠院(ヒョンチュンウォン)の魂に涙で頭を下げるばかりだ。