日朝首脳会談に期待が高まる中……“金正恩を激しく批判する”北朝鮮亡命外交官が来日の意向
金正恩が安倍首相に要求するもの
2019/06/13 source : 文藝春秋 2019年7月号

 これまで韓国へ亡命した脱北者の中で歴代最高位となる
エリート外交官・太永浩氏(56、元駐英北朝鮮大使館公使)が、
初来日する方向で調整していることが分かった。

手記が異例の16万部を突破

 太氏は、数日間滞在する予定で、東京都内で記者会見などを行う予定だという。
現在、日本の世論では、北朝鮮による拉致問題解決のための日朝首脳会談実現への
期待が高まっている。太氏も来日中、拉致問題に言及するものとみられる。

 今回の太氏の来日は、6月13日に日本で発売される手記
『三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録』(文藝春秋刊)に合わせたものだ。
2018年5月に発売された韓国語版『三階書記室の暗号 太永浩の証言』(原題)は、
ノンフィクションジャンルの書籍としては異例となる16万部の売り上げを記録した。

 日本での著書刊行に先立ち、太氏は「文藝春秋」のインタビューに応じ、
現在の北朝鮮をめぐる情勢、とりわけ日朝関係について分析した。

https://bunshun.jp/articles/-/12314