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◆でたらめ教育プログラム

教育部が市・道教育庁に提供した「水泳教育マニュアル」に生存水泳教育内容も
記載されている。小学校3・4年生の標準プログラムは計6段階で構成されている。
これによれば、仰向けになって浮くことができ、5メートルを移動して、
構造物をつかむことができたら教育目標が達成する。ライフジャケットを着た状況と
そうでない状況は区分されていない。ふだん着姿で水に落ちた時、どのように対処
すべきかも教育内容に含まれていない。明知(ミョンジ)大学のユ・ドンギュン教授
(スポーツレジャー教育専攻)は「韓国の生存水泳教育は何をどのように教えるべきかに
対する研究や準備が全く整っていない状態で始まった。そのため授業を行う講師によって
内容と方法がまちまちだ。専門家の意見を集約して具体的な教育内容と方法を提供する
標準プログラムを作ろうと教育当局者に何回も掛け合ったが耳を傾けてくれない」
と話した。韓国海洋安全協会教育委員長であるユ教授は
「海外ではこのようにはしない。私たちはそのまま表面をまねするだけ」と指摘した。

◆外国ではどのように行っているか

3年前、韓国EBS(韓国教育放送公社)が作った映像「生存水泳をご存知ですか?」は
「オランダ・ドイツ・フランス・日本など多くの国々の子どもたちは普段着ている服と
靴を履いて水泳を学ぶ」と説明する。この映像はYouTube(ユーチューブ)でも
閲覧できる。ユ・ドンギュン教授は「日本では生存水泳という用語の代わりに着衣泳
(普段着を着たまま泳ぐ)という単語を使う。突然の災難・災害状況に備えるためだ。
遭難時に靴と衣服は浮力を得る道具として使うことができる」と説明した。

最近、韓国でも生存水泳授業の時に服を着た状態で水に入るようにする場合が増えている。
ところが学校では普段着ではなく撥水力に優れた「ラッシュガード」を準備するように指導する。