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●開城工団と金剛山観光再開とは

丁氏が何度も主張している「開城工団と金剛山観光の再開」だが、
理論上では不可能ではない。

開城工業団地が16年2月10日から16日にかけて閉鎖された際、
南北間で激しいやり取りがあったが、
最終的な決定を下したのは当時の朴槿恵政権だった。

その理由は「北朝鮮の核とミサイル能力の高度化を防ぐためには、
北朝鮮への外貨流入を遮断しなければならないという重大な情勢認識」というもの。
同年1月に北朝鮮は4度目の核実験を行い、
2月7日には長距離ロケット発射実験を行っていた。

だが、この中断は国連の経済制裁によるものではなく、
韓国政府の決断によるものなので、いつでも再開できるという論理がある。

さらに、文在寅政権発足後の17年12月に韓国統一部の政策革新委員会は
「開城工団の閉鎖は(朴槿恵)大統領の一存によるものであり、さらに国務会議での
審議や文書での記録など憲法に定められた手続きを無視したものである」
ことを明かしている。「違法な閉鎖」であったという位置づけだ。