G20直前、金正恩がもらって小躍りした「トランプ親書」の中身は?
2019年6月25日掲載

 金正恩委員長がトランプ大統領から親書をもらって小躍りする。
何が書いてあったのか――。大阪でのG20サミット(20カ国・地域首脳会議)を前に、
大変動を予感させる駆け引きが始まった。(鈴置高史/韓国観察者)


「並々ならぬ勇気」と称賛

 6月23日の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は「金正恩委員長にトランプ大統領の親書が
寄せられた」と1面で報じた。記事には執務室の机で眼鏡をかけてトランプ親書を読む
金正恩委員長の写真が付いている。よほどうれしい内容が書かれていたのだ。

「我が民族同士」(日本語版)は、
敬愛する最高指導者(金正恩委員長)の親書への歓迎を以下のように伝えた。

・親書を読んで立派な内容が盛り込まれていると述べ、満足の意を表した。
・トランプ大統領の政治的判断能力と並々ならぬ勇気に謝意を表すると述べ、
興味深い内容を慎重に考えてみると語った。

 米国のポンペオ国務長官も同日「トランプ親書が話し合いの土台になるよう希望する。
直ちに対話再開の用意がある」と語った。

 ただ、米朝双方とも親書の内容は明かしていない。
「トランプ大統領の並々ならぬ勇気」を示す親書とは、いったいどんな内容だったのだろうか。