韓国政府 日本の輸出規制の不当性強調=「貿易安保の日」式典で
2019.07.03 17:38

【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部は3日、
ソウルの大韓商工会議所で「貿易安保の日」の記念式典を開催し、
韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題への
事実上の対抗措置として対韓輸出規制に踏み切った日本の不当性を改めて強調した。

 式典には輸出企業の代表や各国の在韓大使館の関係者ら約200人が出席。
産業通商資源部の朴泰晟(パク・テソン)貿易投資室長は、
日本の輸出規制措置について「国連安保理決議第1540号に基づく国際平和と
安全維持のための戦略物資輸出統制は、その趣旨に沿って各国が客観的かつ
合理的で公正に運営しなければならない」と述べた。

 一方、日本の安倍晋三首相はこの日、NHKで中継された党首討論会で、
韓国に対する輸出規制に関して「今回の措置は世界貿易機関(WTO)に違反する
措置ではなく、貿易管理の問題だ」とし、「安全保障上のための貿易管理を
それぞれの国が果たしていくという義務だ」と主張した。

 朴室長は日本の措置がWTOの自由貿易精神に反するとして「WTOの国際規範に
従い、グローバルでの貿易増進と共有にも多くの寄与を行うべきだ」と述べた。

 式典は大量破壊兵器などに利用される可能性のある戦略物資に対する
国民と輸出企業の認識を向上させるため、2011年から毎年開かれている。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190703004300882?section=politics/index