【コラム】よみがえる帝国=韓国(1)
2019年07月08日10時07分 中央日報/中央日報日本語版

来るものが来た。日本の迎撃ミサイルは正確で緻密だった。
日本経済産業省は韓国経済の急所である半導体とディスプレー産業を狙い、
製造工程で必要とされる日本産寡占上位品目3つを特別審査対象に指定した。
許可を受けても90日かかり、もし禁輸措置が下されれば半導体生産は
全面的に中断される。韓日関係が悪化する時でもこうしたことはなかった。
サムスンとSKハイニックスの在庫は概して2カ月分前後、
日本産の精密化学材料を確保することができなければ韓国経済は満身瘡痍となる。
これを狙った。
それだけでなく、韓国が70%を占める半導体世界市場で物流大乱が発生する。
世界の非難までも遠く見越していたのだろうか。
ターゲットを経済に切り替えた日本の政治報復は本当に鋭い痛みがある。

無策のまま一撃を受けた韓国は昏睡状態だ。THAAD(高高度ミサイル防衛)問題で
中国事業を撤収したロッテの悪夢が覚めやらぬ間に、今回は日本の決定打を受けたので
精神が混迷するほかない。国務会議でにこれといった解決法は提案されず、
関係部署の長官たちは企業家を前面に出して後手に回った真相把握に出た程度だ。
「幼稚で姑息な日本!」といくら歯ぎしりしたところで現実は冷酷だ。
強制徴用の法廷争いに対して「貿易制裁」で対応するという
日本のおおっぴらで見えすいた脅しを韓国が虚言などで片付けた対価としては致命的だ。
李明博政権以来続いていた「10年冷却」がついに敵対関係へと悪化した。
朴槿恵と安倍が互いに視線をそむける場面がまだ記憶に新しいが、
現政権の大法院ではいっそ徴用日本企業の韓国資産差し押さえを宣言した。