総額理論について試論

A理論上の困難

1扇動した人にだけ責任を認めると、扇動された一個人の責任(過失)が?になる
2名誉毀損や不法行為をしたいと思う人が、複数人でするようになるというインセンティブ(誘因)ができる
3判決がばらけた時の裁判官の裁量が維持できない

B実務上の困難

1(和解金、賠償金)を払った人が損をするので、見ず知らずの多数に新たに訴訟を起こして回収する必要が生じる
2上記1について複数人で頭割りするという非常に難解な計算をしなければならない
3被害者(原告)は組織ではない人々の集まりについて訴訟遂行しなければならなくなる