その昔、奈良、平安時代から庶民の間で親しまれてきた歌舞音曲や、神への奉納の舞が集大成され、能となったのは、鎌倉時代後期から室町時代前期と言われます。
民衆の芸能が、室町時代に盛んになった禅宗や水墨画などの影響を受け、また、幕府や貴族階級に保護されて、洗練されていきました。

能の大成者、世阿弥ぜあみは、日本の演劇史上、最も重要な人物のひとりです。
世阿弥が、独自の芸術論である『風姿花伝』を著したのは、シェークスピアが登場する200年近くも前のこと。
その芸術論は、現在でも、思わぬところで私たちの生活に影響を及ぼしています。
http://www.the-noh.com/jp/sekai/index.html
https://i.imgur.com/zBb0A8c.jpg