【ソウル新聞】「安倍リスク」[03/12]
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SARS、新型インフルエンザ、MERSからコロナ19まで、17年間で4つの感染病が
我々を苦しめている。人類の歴史と共に歩んだ感染病の経験が蓄積されているはずだが、
依然として国によって政治指導者による対処が異なり、結果も雲泥の差がある。
それはたぶん、歴史の教訓として学んだか、学んでいないかの違いだろう。

コロナ19の危機で、安倍晋三首相が出した政策は駄作中の駄作である。
クルーズ船『ダイヤモンドプリンセス』の失敗や、ノーベル生理学賞を5人も排出した
医療先進国のくせに、コロナ19の検査が1日で1,300件あまりに過ぎない不思議は、
SARSやMERSを経験していない『ウイルス不感症』だとしておこう。
アジアで唯一2度目の夏季オリンピックを行う底力の日本なのに、
すぐによくなるだろうと楽観して応援までした。

しかし、1日に2万件に迫る数を迅速に検査する韓国の診断、治療体系と比較して、
鈍臭い日本政府のコロナの対応に怯え、苛立った日本人が、
「命よりもオリンピックが重要なのか」と安倍政権の支持を一人二人と撤回すると、
慌てて打ち出した政策に呆れ返ってしまう。事実上の韓国人と中国人の入国禁止である。

コロナ19の増加傾向が鈍化している韓国、中国からの入国拒否と、日本で拡がる
コロナと何の関連性があるのか、科学的データや検証結果も提示しなかった。
11日の厚生労働省の発表を見れば、クルーズ船を除く日本国内の確診者は、
前日よりも約9.5%も増加した568人に達した。日本各地で拡散するコロナを防ぐ方法が
『ミジュギワ対策(水際である空港や港湾でウイルスを防ぐという意味)の
根本的な強化』とか、島国らしい発想である。
国民の不安を解消できない、政治の無気力を見ているようである。

中国の習近平(シ・ジンピン)国家主席の日本訪問延期を発表した日に出た
韓中発の入国禁止は、安倍政権の岩盤支持層である核心保守勢力を満足させるための
『政略的』決定である。安倍も『政治的判断』であることを認めた。
草と緑は同じ色(類は友を呼ぶ)か。韓日保守の『中国(韓国)人入国禁止』の主張が
いかに似ているのか、不思議な程だ。国民を意識せざるを得ないのが政治家だが、
コロナ19という未知の感染病に医学と科学で対処すべきなのに政治が介入し、
医療先進国のくせに後進国のような対応を取る日本を世界が注目しているのは
アイロニー(皮肉)だ。