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 このような問題が浮上したため、丁世均(チョン・セギュン)首相は24日午前、
担当者をしっ責したという。丁世均首相は同日の中央災難(災害)安全対策本部の
会議でも、「この二日間、ヨーロッパからの入国者を検査する過程は円滑でなかった。
我々の防疫能力が堪えうる現実的な改善案づくりが必要だ」と指摘した。

 こうした状況のため、中央防疫対策本部は急きょ修正した検査方針を発表し、
「入国者が増えて疑い例も増えているのに備え、検疫を効率的にするためのものだ」
と説明した。しかし、医療関係者の間からは「専門家らの懸念を無視していたのに、
首相がしっ責するや、拙速な代案を出した」という声が上がっている。
マ・サンヒョク慶尚南道医師会感染症対策委員長は
「全数検査そのものが非効率的であり、国内で必要な防疫資源を消費するため、
義務者が隔離対象を拡大し、感染が疑われる人のみを検査する方向で行くべきだ」
と言った。

 最近海外から入国して感染が分かった人の中には、空港検疫や全数検査では確認されず、
入国した少し後に陽性判定が出るケースが少なくない。検疫や入国後検査では無症状の
感染者をより分けられないという限界が明らかになっているのだ。23日に確認された、
海外から入国した感染者27人のうちの5人も入国後、国内滞在中に感染が確認された
ケースだ。ある感染症専門家は「政府は専門家の意見を無視して右往左往していながら、
自ら『防疫模範国』と自画自賛するのは、国民の協力や医療関係者の献身を横取りする
ものだ」と語った。

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