新型コロナによる金融ショック深刻 「前例のない対策を」=文大統領
ソース https://news.livedoor.com/article/detail/17960080/

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、洪楠基(ホン・ナムギ)
経済副首相兼企画財政部長官や韓国銀行(中央銀行)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁らを
青瓦台(大統領府)に呼び、経済・金融状況を点検する緊急会議を開いた。

 青瓦台によると、金融市場や経済の動向について報告を受けた文大統領は「経済政策に
携わる人は過去の非常状況に準じて対策を考えることがあるが、今はMERS(中東呼吸器
症候群)、SARS(重症急性呼吸器症候群)のときとは比較にならない『非常経済時局』だ」
と述べた。

 過去の事例と比較することは可能だが、その時とは様相が異なり、特別な状況のため「前例の
ないことをせねばならない」とし、「政府は過去になかった対策、前例のない対策作りに最善を
尽くすべきだ」と促した。

 世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を宣言し、
世界各国で株安が加速するなか、国内の金融市場へのショックも前例がないほど深刻だとの
認識を示した格好だ。文大統領の発言を受け、政府が講じる金融支援策の規模も予想を
大きく上回るものになるとの見方が出ている。

 文大統領はあわせて、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて多くの国・地域が韓国からの
入国を制限していることを巡り、政府が健康を保証する企業関係者に対する例外的な入国
許可が標準モデルになるよう、国際機関などで議論することを検討してほしいと指示した。

 会議は約1時間半におよび、産業通商資源部長官や金融委員長らも出席した。