麻生氏、韓日通貨スワップに言及 「誰が頭を下げて金を貸すか」
中央日報/中央日報日本語版 2020.03.30 07:16

新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の拡散で、
その必要性が提起されている韓日通貨スワップ協定の締結に対し、
日本側の担当閣僚である麻生太郎副首相兼財務相が否定的な反応を示した。

韓国の丁世均首相が今月27日、外信記者懇談会で「(米国に続き)日本との
通貨スワップの締結は正しいと考える」と明らかにした直後だった。

麻生氏の関連発言は、この日午後4時50分から行われた記者懇談会だった。

麻生氏は、実際に提案が今年のような場合にはどのように対応すべきかについては
ひとまず言葉を控えた。だが、過去の韓国との交渉経験を紹介しながら
「日本としては残念に思う部分はない」という趣旨で、否定的な内心を表わした。

懇談会の末尾に記者から
「日韓通貨スワップ協定再開を要求する声が韓国から出ているが、どう思うか」
との質問を受けた麻生氏は、まず「今から6〜7年前の話」と話を切り出した。

「6〜7年前ぐらいに(スワップ協定の残額が)日本銀行に50(億ドル)、
財務省に100(億ドル)ほど残っていたが、(韓国に)『大丈夫か』と確認したところ、
『大丈夫だ』との返事が返ってきた。だからそれ(通貨協力の規模が)が減った。
その時、『本当にいいのか』と聞いたら、韓国は『(どうか)借りてくださいと
(日本が)言うなら、借りることもやぶさかではない』と答えた。
(金を貸す側が)頭を下げて『借りてほしい』などという話は聞いたことがない。
(それで)交渉テーブルを蹴って(交渉から)撤収した。それで終わりだ。
スワップに対して韓国との間にあったのはそれが最後だった。
今はどうなっているのかよく知らない」