感染者が減少する韓国! 増大する日本! その差は?
辺真一 ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
4/9(木) 16:22
https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20200409-00172348/

 日本は少し前まで感染拡大を押さえていると言っていた。
安倍総理も3月14日の記者会見で「WHO(世界保健機関)が今週、
パンデミックを宣言したが、人口1万人当たりの感染者数を比べると、
我が国は0.06人にとどまっており、韓国、中国のほか、イタリアを始め、
欧州では13か国、イランなど中東3か国よりも少ないレベルに抑えることができている。
こうした状況を踏まえれば、現時点で緊急事態を宣言する状況ではない」と言っていた。

 確かに、人口比率からみると、1万人に当りの感染者数では
イタリア(人口約6千万人)は4.64人、韓国(約5千万人)は1.60人で、
日本(1億2千万人)は0.07(16日現在)と圧倒的に少なかった。

 ところが、一転、安倍総理は4月7日に緊急事態宣言を発令した。
発令理由について安倍総理は首都・東京での感染者が累計で1千人を突破したことを挙げ
「このペースで感染拡大が続けば2週間後には1万人、1か月後には8万人を超える」
と説明していた。東京が4月4日、5日と連続して三桁の感染者を確認したこともあって
そうした危機感を抱くのは当然かもしれない。

 日本と同じ頃に最初の感染者が確認された韓国で感染者が1千人を超したのは
2月26日(1261人)だ。前日から284人増え、初めて1千人を超えた。
しかし、1万人を超えるまでには1か月以上もかかっている。
今月(4月)3日になって前日よりも86人増えて、1万62人となった。

 「2週間後に1万人、1か月後に8万人」は
韓国を参考にすれば、想像を絶する速さであることがわかる。