ウサギの食糞(前編)??なぜウサギは自分の糞を食べるのか
https://lab.mykinso.com/kenkyu/20170502_1/
食糞ですが、これが一言で済む単純な話ではありません。最近は、ヒトの間で消化器疾患の治療の
ために、腸内細菌叢を移植する便移植(fecal microbiota transplant)も話題です。ところが、ウサギの
食糞は毎日のことで、かつ自分の糞を食べるのです。さらに、この食糞はウサギに限らず、昆虫、
鳥類、ネズミ、モルモット、ウマ、霊長類など、さまざまな動物でこれまで報告されています。

食糞は、誰の糞を食べるかという点で2種類に分けられます。一つは自分の糞。もう一つは他の個体、
代表的なのは親の糞です。食糞で食べられる糞は、普段目にする普通の糞といくつかの点で異なる
特徴を持っています。(以下略)


コアラは母親の糞を食べるんです!うんちはコアラの離乳食!
https://zappy-zatsugaku.com/archives/840
糞を食べる行為を食糞といいますが、一般に動物で食糞と言えば、実はウサギが有名です。
ウサギは腸内細菌が作り出した栄養素を摂取するために食糞を行うのです。
また、チンパンジーもごくまれに食糞をしますが、消化吸収が足りない糞に対して行います。
このように、食糞をする多くの理由は、足りない栄養素を摂取したり、消化を助けたりするためなのです。
ところが、コアラは全く違う理由で食糞をしているんです。

コアラの主食は「ユーカリ」です。

ユーカリの消化吸収に重要な微生物は腸管内に生息しているので、子宮でも母乳でもコアラの
赤ん坊の体内に移植することはできません。

そこで食糞の出番なのです。