>>636

 鐘路警察署に続き、南大門警察署から同じ返事をもらった私は、このような認識が
ソウル市内の主要警察署関係者の間で広く広がっているのだと痛感せざるをえなかった。

 去る2月にはこんなことがあった。ある市民が「正義記憶連帯」集会の現場で、
「外交関係に関するウィーン条約」第22条を根拠にして集会開催に警察が協力することは
「間違ったこと」だと警察に抗議した。するとソウル鐘路警察署警備課所属C警官が
出てきて、「正義記憶連帯側の集会は、日本大使館側が許諾したものと知っている」と、
ここでもまた同じことを言うわけだ。

 この許諾に関して、日本大使館にも問い合わせをしたが返事はなかった。
どうして答えないのだろうか……。

 日本の大使館が、自国を糾弾する集会やデモ開催に許諾を与えることなどあり得ない。
だから、警官たちの嘘であるのは明らかだ。一方、警官の立場から見れば、
「日本の大使館からの許諾」というのが、先輩から後輩への申し渡し事項だったのだろう。
韓国社会において、慰安婦問題で反勢力に加担することはタブーであり、面倒なことで、
どんな恐ろしい結果に繋がるかもわからない案件なのだ。
触らぬ神に祟りなし、という言葉がもしかしたら近いかもしれない。

 結局、今まで何十年も行われてきた慰安婦の水曜集会は、
現場警察官の間違った認識に起因しているのは間違いない。

 これまでには慰安婦像の撤去を求める集会申請もあったはずである。
しかし、警察に撤去運動すら申請できずにいたことを考えると、
慰安婦問題が韓国のどんな公的、公共機関であっても黙認せざるえない政治的な武器、
もっと言えばモンスターと化していることが理解できる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a08d54937d1a1479af1c174376302318497b6a62?page=3