与党圧勝の韓国総選挙にデジタル不正疑惑 首都圏の得票率が3地域とも同割合…第三者も「異常」
2020年6月24日 13時55分 会員限定

 4月に行われた韓国の総選挙は、革新系与党「共に民主党」が
定数300のうち180議席を獲得して圧勝した。
文在寅政権の新型コロナウイルス対応が評価された地滑り的勝利とみられた。
だが、世界の不正選挙を見破ってきた米国の著名な統計学者が投票結果の数値の
「異常性」を指摘。開票過程での操作疑惑が浮上し、当選議員が5月末に就任以降も、
再開票を求める声が収まらない。(ソウル・相坂穣、写真も)


◆事前投票が操作されたか

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 中央選挙管理会が選挙区の開票結果を発表した直後、ある数字が注目された。

 ソウル市と仁川市、京畿道の首都圏3地域でいずれも事前投票の得票率が、
共に民主党が63%、保守系最大野党「未来統合党」が36%でそろった。
地域ごとに金融や製造、農業など産業構造は多様で、住民の所得や考え、
生活スタイルには差がある。直後から「63対36は偶然か」と話題になった。

 一方、当日投票分の両党の得票率は、ソウル市が52%と48%、
仁川市が51%と49%、京畿道が53%と47%。3地域で数字がすべて異なる上、
事前投票で両党で27ポイントの大差が開いたのに対し、2〜6ポイントの小差だ。
ネット上で「同じ町に暮らす有権者の投票が事前と当日で、そこまで激変するのか。
事前投票が操作されたのでは」との声が上がった。