>>78

「米中二股」を公言した韓国大使

――韓国はどう対応するのでしょか。

鈴置:両方得るつもりでしょう。
G7に参加して「先進国の称号」を得るし、華為とも取引する――。

 韓国のイ・スヒョク駐米大使が6月3日、韓国メディアの特派員とのオンライン懇談会で
「(米中の間で)選択を迫られる国ではなく、もはや我々が選択する国になったとの
自負心を持っている」と述べました。駐米大使が堂々と「米中二股外交」を宣言したのです。

 朝鮮日報の「駐米大使がこんな発言…『韓国、米中を選択できるほどに成長』」
(6月5日、韓国語版)で読めます。

 当然、米国は烈火のごとく怒りました。
米政府が運営するVOAは「米国務省、『韓国はどちらの側に立つのか
数十年前にすでに選んだはず』…駐米大使発言に論評」(6月6日、韓国語版)で、
国務省報道官の以下の発言を報じました。

・The ROK already chose side when it abandoned authoritarianism and embraced
democracy several decades ago.

「数十年前に韓国は権威主義体制ではなく民主主義の側を選んでいた」と
米国の永年の同盟国であることを強調、その裏切りを責めたのです。

 VOAは「同盟国の政策に関しては『その国に聞いて欲しい』と一貫して答えてきた国務省が、
ワシントンで韓国を代表する外交当局者の発言を特定し、具体的に論評を加えるのは
極めて異例だ」とも報じました。「もう、同盟国待遇はしないぞ」との通告です。

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/06081631/?all=1&;page=3