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脱北者の母子が餓死

 脱北者が韓国に入国すると、まず「ハナウォン定住センター」で3カ月の研修を
受ける。そこで民主主義などを学び、さらに銀行口座の開設、公共交通機関の利用、
進学や就職の仕方など、韓国で生活するために必要な情報を教えてもらうという。
また、定着支援金として6200ドル(約66万3400円)、
住宅支援金の1万1700ドル(125万1900円)の他、
最初の半年間は月額380ドル(4万660円)の基礎生活手当が支給される。

「以前は、ハナウォン定住センターには毎月2ケタ、3ケタの脱北者が入っていました。
文政権になってからは、ガクンと数が減っています。
脱北者を受け入れていないということでしょう」(同)

 韓国には現在、脱北者が3万3000人ほどいるが、7割以上は女性という。

「脱北者は、中国経由で来ることが多い。中国へ渡った脱北女性の中には、
人身売買で中国人に売り渡されたり、性労働を強制されたりすることもあります。
中国で子どもを産んで、シングルマザーとして韓国へ来ることも。シングルマザーの
脱北者は、子供がいるのでパートでしか働けず、生活は苦しいです」(同)

 昨年9月、ソウルのアパートで、脱北者の母子が餓死したと報じられた。
母親は中国で、人身売買によって韓国系中国人の男性と結婚させられたが、
男の子が産まれて後離婚して、一昨年に韓国へ入国したという。

「餓死した母子は、死後2カ月も経ってから発見されました。
母子の部屋の冷蔵庫には、唐辛子の粉しか残ってなかったそうです。
息子はてんかんがあって目が離せず、働くことができなかったので
生活保護を申請したところ、書類の不備を理由に却下されたのです。
怒った脱北者ら数百人が、ソウル市内で抗議デモを行いました。
またソウル市役所の前で断食して抗議する脱北者もいました。
これまで脱北者はウエルカムだったのに、
文政権になってから脱北者は疫病神のような扱いを受けています」(同)